映画『シンデレラ』、2015年4月25日(土)全国ロードショー。
監督のケネス・ブラナー氏にインタビューしました。
【前編】『シンデレラ』監督インタビュー「ディズニーは私に“どんなシンデレラを作りたいか”と聞いてくれた」
※当記事【後編】は林田周也が担当します
いつの時代も変わらない “ディズニープリンセスらしさ” とは「善良さ」「ユーモア」「一緒にいたくなる資質」
――『シンデレラ』では1950年とは違う、今の時代のプリンセス像が描かれています。しかし、同時に昔から変わらない“ディズニープリンセスらしさ”も感じられます。監督はいつの時代も変わらない“ディズニープリンセスらしさ”とは何だと思いますか?
ケネス・ブラナー:やはり心が広いこと、遊び心というのは、必要な資質かなと思いますね。
まさに遊び心をリリー(リリー・ジェームズ/シンデレラ役)が持っていたから、キャスティングされたけれども。
あとはやはり「一緒にいたい」と思わせる資質でしょうか。
何か、人生に対して、軽やかにバイタルしているようなところ。
ただ、変わらない資質といいますが、同時に、変化する世の中と一緒に、ディズニープリンセスもまた進化していると僕は思うんですね。
その中でもやっぱり「善良さ」、「良いユーモア」、そして「一緒にいたくなるような資質」。
この3つというのは、進化しつつも、彼女たちが持ち続けている資質だと思います。
実写だからこそ、より深く描ける、シンデレラの “ハート”
ディズニープリンセスの姿は、時代と共に変化してきました。
今作『シンデレラ』でも今の時代らしいプリンセスの姿として描かれています。
しかし、『シンデレラ』では1950年から変わらないシンデレラ像も同時に描かれています。
変わらないプリンセスの要素として、監督は「善良さ」、「良いユーモア」、「一緒にいたくなるような資質」を挙げました。
これこそシンデレラがディズニープリンセスとして持つ、変わらない“ハート”です。
『シンデレラ』では、アニメーションではなく実写で描くことでこの“ハート”がより強く表現できます。
そしてシンデレラを演じたリリー・ジェームズ自身が「一緒にいたくなるような資質」を持っていたといいます。
リリーが持つ資質がシンデレラに反映され、シンデレラの素質がリリーの演技にも繋がっていく。
撮影の中でリリーとシンデレラが影響しあいながら、より確かなディズニープリンセス像を作り上げていったのです。