洗わなくても食べることができる野菜について

しめじ、しいたけ、エリンギ、えのき、なめこ、たまねぎ等は洗わなくても食べられます。

近年販売されている国産きのこは、大部分がおがくずを固めたものにきのこ菌を植え付け、温度や湿度を管理しながら栽培する菌床栽培で育てられています。

このおがくずには消毒薬が使用されていますが、農薬は不使用のため、残留農薬の心配がありません。

また工場では、きのこの収穫から包装まで機械が行うため、清潔な状態で出荷されます。しかし、販売されているきのこが必ず新鮮なものとは限らないため注意も必要です。

きのこは水洗いすることで風味が損なわれることがあるので、気になる汚れがある際には、ふきん、キッチンペーパー等でふき取るようにしてください。

たまねぎは、皮をむけば中身はきれいな状態のため洗う必要はありません。

キャベツやレタスはどのように洗うのが正解?

キャベツやレタスのように、葉が重なり合っている野菜はどのように洗うのが正解なのか迷いますよね。

実は、きゃべつは、外側の何枚かを取り除けば中まで一枚一枚剥がして洗う必要はありません。

それは、農薬は外側の葉に付着しますが、内側にはほぼ付着しないと考えられているからです。

しかし、虫が葉の内側で産卵している可能性があるので、念のため調理前に軽く水洗いすると安心です。

おすすめの野菜の洗い方とは?

実は農薬は水洗いだけでは落としにくいものです。

そこで「50度洗い」という洗い方が効果的だと考えられています。

50度(48~52度)くらいのお湯に浸して冷水で洗うという方法で、通常の水洗いよりもメリットがあるといいます。

この方法で野菜を洗うと、ヒートショック効果により、野菜の鮮度が戻る、酵素の損失を予防できると考えられています。

さらに、野菜に付いた土や虫、雑菌等も落としやすくなります。しかし、60度を超えると、ビタミンや酵素を損失しやすくなるので温度に注意が必要です。

野菜には、ビタミンやミネラル等とても重要な栄養素が豊富に含まれています。しかし、野菜に含まれている栄養分は水に溶けやすい性質を持つものが多いのです。

そのため、野菜を洗う際は洗い過ぎに注意してくださいね。

野菜を洗う際のポイントは、まず流水で表面の汚れを除去したあとに、土等の汚れが溜まりやすい部分を丁寧に洗うことです。

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。