5.義母の話にずっと付き合わされるのは疲れる。しかも同じ話の繰り返し。

山崎「そんなときは、テレビをつけたり、『ちょっと散歩行ってきます』『ちょっと荷物整理してきます』『ちょっと友達に連絡してきます』などと言い、席を外したりするのが一番いいです。

必殺技は、子どもネタを使うこと。『子どもに読みたい本があるので』『普段あまり読んであげられないので』など。

席外しができない状況なら、『お義母さん、それ、前も言ってました~(笑)』と笑い話にする手もあります。『あらそう?同じ話してた?』もしくは『そうなのよ、いつも同じ話ってお父さんにも言われるのよ』などと義母が返してくれるかもしれません。

どれもできないなら、我慢するしかないですよね。結局、ストレートに伝えるか、受け取り方を変えるしかない。言わないと、相手に『この人は話を聞くのが楽しいんだな』と思われてしまい、延々と話が続くでしょう」

6.夫が寝るかテレビ見るか酒飲むかどれかで、子どもと妻は放置。

山崎「夫に、実家に行く前に約束しましょう。義理の家なので居心地が多少悪いことを伝え、マイペースに行動しないでと事前に言うのです。夫に行動を変えさえるのではなく、伝えてください。

自分も楽しむために、我慢せず、行動を取ることが大事。夫のコントロールはできないけれど、やめてと伝えることはできます。

そしてやめてくれるかは別。やめてくれなかったら、『次からは1泊で帰ります』と我慢しないで伝えるという行動を取る。ポイントは、夫は変えることはできないということです」

7.義両親より先にお風呂に入るのがはばかられるが、後風呂も不潔な気がする。

山崎「これは、私も嫌だったのでよくわかります。一番いいのは『子どもを早く寝かさなきゃいけないから、先に入っていいですか?」と言って一番に入ること。

もし後風呂になってしまったら、シャワーだけで済ませるなど。

そして私がよくやっていたのが、近くのスーパー銭湯に、家族みんなで行くこと。毎日でなくとも、時々行くと楽ですし、レジャーとしても楽しめます」

義父母とのコミュニケーションをうまくするポイント2つ

山崎さんは、義父母とのコミュニケーション全般について、うまくやるコツを2つ挙げます。

「はっきり言う」のは全然あり!

山崎「多くの場合、自分が言いたいことを義父母の前で言わずに、遠慮しているから悩んでしまうのだと思います。

私は、めちゃくちゃはっきり言います。

例えば、『2人目はいつ?』と言われたら、『お母さん、そこめちゃめちゃデリケートなんですよ。楽しみにしていただいているのはよくわかっているんですけど、もう言わないでくださいねっ』と返します。

そこで何も言わずに笑っているだけなんてやっていると、相手に自分の本音が伝わらず、相手はどんどん、追求してくるのだと思います。

私のお義母さんはいろいろと荷物を送ってくるのですが、大量の豆とかやっぱり食べきれないんです。

そんなときも『豆はこんなにたくさん送ってもらっても、ちょっと食べきれないので』などとはっきり、やわらかく、うまく言うと、次回から勝手に送らず、お義母さんのほうから『これいる?送ろうか?』と聞いてきてくれるようになりました。

そして“はっきりしていて、分かりやすくていい”という評価を得ています。

長く付き合うのですから、我慢するより言ったほうがいいです。もちろん、言い方は気を付ける必要はありますが、言うのは全然ありなんです。向こうもよくわかっていないものなんです、お嫁さんのこと。

そんなときに、嫁が『いいですよ~』とへらへらしていつも同じ返答だと、義母も『本当にいいと思ってるのかしら?』と思ってしまいます。だから言ったほうが、向こうも楽だと思いますよ」

憶測するのはきりがないからやめる!

山崎「義母の発言に対して、『本当はこう思ってるかも…』と考えるのはやめましょう。きりがないからです。言葉そのまま受け取って、それ以上は考えない。それが一番楽です」

いかがでしたでしょうか。今度の年末年始の帰省の際には、ぜひヒントにして何らかの行動をし、ママも年越しとお正月を心の底から楽しみましょう!

【取材協力】山崎 洋実(やまさき ひろみ)さん

1971年静岡生まれ。結婚退職後にコーチングを体系的に学んだ後、妊娠出産、3年間の専業主婦生活を経て、身近なママ友達向けに講座をスタート。

ママ達の間で『目からウロコ』で『子育てが楽しくなる』『参加しただけで元気になれる』と評判になり、瞬く間に首都圏から関東、全国へと飛び火。日本で唯一の“ママ達の元気と輝きを引き出すコーチング講師”として、多くのママから「ひろっしゅコーチ」という愛称で慕われている。メディア出演も多数。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。