食事編 ヨーグルト+フルーツを食べる

「大腸にたくさん棲んでいるビフィズス菌は、加齢やストレス、睡眠不足などで減ってしまう
ため、そのぶんを食事で補う必要があります。ヨーグルトのビフィズス菌を生きたまま腸に届
けるのがベストです。ほとんどの菌は胃酸で死んでしまい、大腸に届いたときには他の菌にと
ってエサ(死骸)にしかなりません。一方、生きたまま届いたビフィズス菌は、他の菌を刺激
して動きを活発にする傾向があるのです。

ヨーグルトと食物繊維の豊富なキウイを組み合わせて食べるのがおすすめです。キウイにはビ
タミンやカリウムもたっぷり入っています。1日朝晩の2回、100gずつ摂るのがベスト。私自身はヨーグルトが好きで、朝昼晩と1日3回食べています。夜は吸収されやすい時間が23?2時頃なので、その3時間ほど前までに食べると良いでしょう」

ヨーグルトを食べる習慣がない人の場合、食べ始めて2週間程度で菌が定着するそう。3ヶ月くらい経つと腸内環境も大きく変わるといいます。

「1週間食べてみて変化を実感できなければ、ご自身の体質には合っていない可能性がありま
す。メーカーによって入っている菌が違うため、いろいろ食べ比べてみてください」

運動で大腸の四隅に刺激を与えよう

運動編 起き抜けにツイスト運動をする

「朝目覚めたときは腸が動いていない状態です。突然起き上がるのではなく、仰向けのまま両
膝をくっつけて軽く曲げ、ゆっくり左右へ交互に倒しながら体をひねる運動をしてみましょう
。3?5分程度でOKです。四隅に固定されている大腸を刺激する動きになります」

基本的にはどんな運動でも、大腸に良い影響を与えるのだそう。通勤時間にでもできる運動を
尋ねると「ウォーキングでも十分効果が期待できます。一番良いのは階段の昇り降り。とくに
昇っているときには、前傾姿勢になって大腸に圧がかかり、刺激を受けやすくなります」と小
林先生。

最近、幸せホルモンが足りていないかも……。そんなあなたは便秘が原因の可能性大。便秘の
名医・小林教授のアドバイスを参考に、食事・運動習慣を見直してはいかがでしょうか。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。