詫びさせる  

「申し訳なかった」と詫びを入れてもらえば、それで気のすむ女性もいます。あるいは「言葉だけじゃダメ!バッグ買って!旅行連れてって!」と欲しかったものや自分のためだけに時間をかけてもらうことで、スッキリするならお安いことかもしれませんね。

しかしそのプレゼントを見るたびに思い出さないのでしょうか。不思議ですが、それはそれ、なのでしょう。

お灸をすえる 

以上のことでも気が晴れない、でも別れるのもしゃく、そんな場合。

「みんなに。とくに女たちに向けての恋人宣言」の場合は、女性側は気も晴れるし安心できますが、男性側はかなりダメージを受けるかも。浮気するくらいですから、自身の行動の幅がせばまる恋人宣言なんてしたくないでしょうし。上司や先輩、彼の親に言いつける……と他人を巻き込めば騒ぎが大きくなりますが、気のすむ度合いは大きいです。

確かに他人に彼の悪行を知ってもらうとスッキリしますが、聞かされたほうはあとあとまで覚えているので、ことあるごとに話題に出されたりして面倒くさくなることも。

その他「この機会に彼の両親に紹介してもらう」「自分の両親に紹介する」、「結婚への具体的な話を進める」など、結婚へのとっかかりに変わるパターンもあります。彼はこれを断ることはできないので、男性にしてみれば「浮気で人生の局面を迎えてしまう」というハードな展開です。

この世に存在するのは“浮気をしない男”と“浮気をする男”の二種類。しない人は絶対しないけれど、する人はします。その違いは資質もあるでしょうし、環境にもよるでしょう。

しかし、誰しも一回くらいは過ちはあります。いちばん平穏な方法は前述の“一回まで許す”です。二度目はないと釘をさし、あなたの気が済むまで詫びさせて、あとは水に流しましょう。

あなたの年齢がまだ若ければ、別れる・別れないの選択は次の過ちのときに考えればいいと思いますが、あなたが30歳過ぎなど、結婚までの時間の猶予がない場合はさっさと見限って、次の恋を探した方がいいかもしれません。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。