「おむつハラスメント」

聞き慣れない言葉ですが、現代のママを悩ませている問題のひとつでもあります。どんなハラスメントなのかというと、

「いつまで子供におむつさせてるの?」
「あなたの怠慢でおむつが外れないのじゃない?」

という、おむつ外しを急くような近親者からのプレッシャー。

トイレトレーニング中の子供を持つママへのアンケート結果によると、配偶者や近親者からのプレッシャーがあると答えたママは、47.1%。さらにおむつはずれを自分のせいであるかのように言われたケースは50%にも登るのです。これがママたちを悩ませるおむつハラスメントです。(2015年9月26日・インターネット調査)

確かに昔はおむつは早く外すべきだという概念があり、トイレトレーニングを現代よりも厳しくしていました。そのため、自分の親世代から見れば確かにヤキモキする状態なのかもしれません。

しかし、今では無理におむつ離れを促すよりも子供の個性を尊重し、成長を見守るといったスタンスも増えているのです。同時におむつも高性能化しており、つけ心地も良いため子供もそこまで嫌がりません。これらにより、トイレトレーニングもある程度子供のペースを尊重したいと思っているママ・パパも多いのではないでしょうか。

そうとはいえ、いつまでもおむつをさせておくわけにはいかないのも実情です。おむつ離れが遅れることで、いくつかの懸念点もあります。

【生活面】“おむつ離れ”を入園条件の1つにしている幼稚園が存在する。
【精神面】 “おむつ離れ”が遅れることで、「焦り」や「プレッシャー」が圧し掛かってくる。
【健康面】“おむつ離れ”が遅れることで、運動機能の発達に影響がでてくる可能性がある。
【金銭面】3歳をおむつの卒業と考えると、おむつ代は3年間で約14万円!金銭面でも大きな影響がでてくる。

こういったマイナス要素も。

おむつ離れはそこまで急がなくても……。と思いつつも、ママ・パパの心の中には、こういった不安を抱えているのではないでしょうか。そのため、近親者からの言葉をよりネガティブなプレッシャーへと変化させてしまうのかもしれません。