どちらが威張ってもOUT!

実は、これまでよく問題視されていたのは「主人在宅ストレス症候群」の方でした。家で一日中ごろごろ、何もしないわりには尊大な態度をとる……。そんな夫へのストレスから、妻が変調をきたすというパターンです。

近年、逆バージョンの「主婦在宅ストレス症候群」も目立ち始めています。妻に対するストレスから、夫が元気をなくしていっているのです。

なぜ今、「主婦在宅ストレス症候群」は増えているのでしょうか。

細かい問題はいろいろあるものの、広い意味では、社会は男尊女卑から男女平等に移りつつありますね(一応)。その社会の変化とともに、「主婦在宅ストレス症候群」が顕在化してきたと見られています。

対等を通り越して、ぞんざいな口の利き方をしたり、容赦ない態度をとったりするモラハラ妻が増え、夫が悲鳴を上げることが出てきているのです。

夫が威張って妻がつき従うというのも、古くておかしな慣習ですが、妻が威張って夫を委縮させる図式も奇妙なものです。

自分だけ都合がよければいいというものではないですよね。問題は、夫と妻が上下関係になってしまうことのはずです。

夫婦がもっとお互いを認め合う風潮が広まれば、「主人在宅ストレス症候群」も「主婦在宅ストレス症候群」も両方減るかもしれませんね。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。