ウレぴあ総研→さくらももこ先生へ
FAX一問一答

Q1:この度は『ちびまる子ちゃん』アニメ放送25周年おめでとうございます! 『映画ちびまる子ちゃん』の公開は23年ぶりとなりましたが、さくら先生が映画スタッフの方々と共に作品を作り上げていく中で、漫画の執筆とは違った創作の面白さや難しさを感じることはありましたか?

A1:私は映画の脚本と歌に関わらせていただきましたが、多くの方と関わるのは大変だけど面白いと感じています。

それぞれの力いっぱいを見るわけですから、漫画でコツコツ描いているよりすごいですねぇ。

劇場公開に先立ち、『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』の原作漫画は、『りぼん』で短期集中連載されていました。すでに原作を読んだ方も、映画ならではの演出には要注目ですね。

(C)2015さくらプロダクション/フジテレビジョン 日本アニメーション 東宝 博報堂DYメディアパートナーズ 読売広告社 FNS27社

Q2:今回の映画では、海外からホームステイに来た子ども達とまる子達が、互いの文化の違いに少し戸惑いながらも、距離を縮めていく姿が印象的でした。プライベートでは旅好きであることも知られているさくら先生ですが、過去に滞在した国や都市での忘れられないカルチャーショック体験があれば教えてください。

A2:旅を好きそうに思われがちですが、実は家が好きなんです。

おなじみの物が何でもあるし清潔だから。

でも、よその国にはその国なりのカルチャーショックは多いですね。

インドとかすごくて、帰りのヒコーキの中でドラマの内容を思いついたくらいです(笑)。

旅行好きなイメージが強かったさくら先生ですが、意外にもご自宅で過ごす方がお好きなのですね。……言われてみれば、まるちゃんのインドアっぷりも筋金入り。せっかく遊びに誘いに来てくれたたまちゃんに、仮病を使ったこともありました(単行本12巻「まる子 寒さに負ける」参照)。

先生がインドで体験した「すごさ」は映画にも反映されているのでしょうか……乞うご期待です。

(C)2015さくらプロダクション/フジテレビジョン 日本アニメーション 東宝 博報堂DYメディアパートナーズ 読売広告社 FNS27社

Q3:これまでも『ちびまる子ちゃん』では、まる子の数々の出会いと別れが描かれてきたかと思います(南の島のプサディ、『わたしの好きな歌』のしょう子お姉さん、クラスメイトの大野くんなど)。子ども時代の別れは、ともすると「もう二度と会えない(かもしれない)」という切なさもはらんでいますが、「出会いと別れ」を作品の題材として扱う背景には、やはりさくら先生ご自身の少女時代の原体験があるのでしょうか?

A3:少女時代というより、一生そうだなという思いです。

なるほど、「一生」なのですね。さくら先生は今でもどこか『ちびまる子ちゃん』なのかもしれません。