ご褒美ではなく、目的の設定ができないと困ること

受験

受験勉強について。
本来、勉強は「知識を得ることが好きで好きでたまらないからやる」ように導かなくてはなりません。
けれども“合格”だけが目的になってしまうと、目的を達成した途端、せっかく勉学の機会があるのに遊びほうける学生のようになってしまうことがあります。

“そこに入学できた暁には自分は何をしたいか”まで考えて進路を決め、受験体制に入ることが大切ですね。

仕事

“好きなことを仕事に出来ている人“の割合はそう多くはないと思います。
けれども「毎日の仕事が嫌で嫌でしかたがない」「週末だけを楽しむために苦痛で平日仕事をこなしている」「お金だけが目的になって仕事自体には全くやりがいを感じていない」こんな状態ですと心は穏やかではいられませんし、充実感も得ることが出来ません。

お金という褒美だけではなく、やりがいを感じている、誰かの役に立っている、社会貢献している気持ちがないと辛いものがあります。

餌で釣る教育を続けると“大学受験で合格したらアルバイト三昧で勉強しない→就活で燃え尽きてしまい仕事が苦痛になる”なんてことにもなってしまうかもしれません。

言い方次第!? 子どもへの上手な伝え方は…

子どもに人として生きて行く上で必要な躾をしていくとき“動物の調教”の状態に陥るか、そうではないのかはその与える褒美の内容次第です。 

また、同じ言葉のかけ方でも「このプリントをやったら後でシールを貼ってあげるから頑張りなさい」「ここまで書いたら花丸してあげるから頑張りなさい」の言い方はよくありませんん。

「プリントを頑張ってこなしたね。じゃあシールあげようね」

「一生懸命文字の練習をしたね。花丸をしてあげようね」

 と言い方を変えれば良いのです。すると褒美が最優先の感じがしませんよね。 

まとめ

“好きな仕事に就けてしかも、それで御飯が食べていける!”そんなラッキーは人はほんの一握りかもしれません。
でも少なくとも幼児期・小学校時代の日常生活の中では褒美のために渋々やるなんて経験をさせないようにしませんか。

「片付けたらおもちゃ沢山買ってあげる」のような餌で釣る躾をして、褒美欲しさにやらせるのではなく「片づけると綺麗になって快感!」「やるべきことを早くやってしまうと遊ぶ時間が取れてよかった!」とその行為自体を喜びなるように育てましょう。

 普段、無意識に「これやったら遊んでいいよ」「これ食べたらデザートあげるよ」と連呼している人は「早く片付けて遊ぶ時間を作ろうね」「食事全部、食べられたからデザートにしようね」とちょっと言い方を変える工夫をしてみましょう。


子どもは親の真似をします。子どもから「お菓子くれるんだったら、ご飯を食べてあげてもいいよ」なんて言われるようにならないようにしましょうね。