有名な“泣ける猫漫画”『ペン太のこと』

2013年10月、ある短編ウェブコミックが「泣ける」「涙腺崩壊」「号泣した」「電車の中では絶対読んじゃ駄目」と話題になった。作者は漫画家の片倉真二氏。愛猫「ペン太」との出逢いから別れを自身のブログサイトに掲載したものだ。

連載版は第1話が2014年1月から講談社のウェブコミックサイト「モアイ」でスタートした。単行本が5巻まで発売中。

もともと美少女のイラストに定評ある片倉氏だが、本作『ペン太』の絵柄はデフォルメが効いて、やわらかく優しい印象を受ける。それだけに日常シーンは読んでいてなごみ、悲しいシーンは激しく泣ける。

クライマックス(ペン太との死別)は早くも第1巻でやってくるが、それからも連載は継続中。ポン太、金太、はむやんといった新しい家族との賑やかな日々が綴られている。

猫男子に萌える『猫とふたりの鎌倉手帖』

新潮社のウェブコミックサイト「くらげバンチ」連載中。鎌倉に居を構える新婚カップル・片桐亮くんと美穂子さん、そしてハツ、ユッケなど焼肉店っぽい名前の猫5匹が登場する。元気いっぱいの猫たちが新婚生活を引っかき回す、だけどかわいくて憎めない……そんな日常を描いたほんわか系ホームコメディだ。

猫のやることなら何でも許してしまう典型的な“猫男子”の片桐くん。彼の独身時代を知りたいなら前作『片桐くん家に猫がいる』(全7巻)がオススメだ。ひょんなことから亡くなった祖父の飼い猫を引き取ることになり、どんどん猫ワールドに引きずり込まれていく青年の姿を楽しめる。