「Adobe Digital Publishing Suite」で電子書籍アプリを制作するフォトグラファー・蜷川実花さん(左)とアーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさん

アドビ システムズは、4月24日、「Adobe Creative Suite 6」のアプリケーションに加えて、さまざまなクリエイティブ関連ツールを月額料金で使える「Adobe Creative Cloud」の発表会を開催した。フォトグラファー・蜷川実花さんとアーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさんが、「Adobe Creative Cloud」で提供する電子書籍ソリューション「Adobe Digital Publishing Suite」で、電子書籍アプリを制作・配信するという。

「Adobe Digital Publishing Suite」は、「Adobe Creative Suite 6」と緊密に統合された、手軽に高品質の電子書籍アプリを制作できるツール。「Adobe InDesign CS6」とともに使うことで、創造的な出版物をiPadやKindle Fire、Androidタブレットなどの端末に出版、配信、課金ができる。

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蜷川さんときゃりーさんは、東京という街を2人の独自の視点で撮影、編集した新感覚の東京体験型アプリケーションを制作するプロジェクトを発足。ファッションタウン原宿を舞台に、建物やショップ、オシャレな女のコを撮り下ろし、マップデータと連動した観光ガイドにもなる地図アプリ機能をもつ「蜷川<TOKYO>MAP」(仮)のリリースを予定している。

今回のプロジェクトについて、蜷川さんは「まず原宿から、私がおすすめのお店も紹介できるようにして、その後は秋葉原や渋谷、浅草と、東京全体を紹介できるようになったらおもしろいなと思っています。デジタルはできることが多いので、どんどんアップデートしていきたい。海外の方が日本にいらした際に、『日本っておもしろいな』と興味を持ってくれたらうれしい。英語版、中国版も考えています」と語った。

また、パートナーとして選んだきゃりーぱみゅーぱみゅさんについては、「彼女はとても現代的で、日本の人はもちろん、海外の方に向けて『いまの東京です』と紹介できる、いまを体現している存在です」と絶賛した。

一方、きゃりーさんは蜷川さんについて、「蜷川さんの作品は色が鮮やかで、写真に吸い込まれそうな魅力があります。一緒にお仕事できるのが本当に光栄です。一緒につくり上げることができて、ワクワクしています」と、プロジェクトへの期待を述べた。

これからのアプリ制作について、蜷川さんは「作り手が楽しんでいるものは伝わる。そういう意味では最高の環境でできます。先ほど『Adobe Digital Publishing Suite』を見ていて、本当に『使える』と盛り上がりました。自分が使いたいと思う作品をつくるようがんばります。楽しみにしていてください」と締めくくった。