また、ハシとキクをそれぞれに愛し、支える女性にも注目!

昆夏美が演じる少女・アネモネは巨大なワニと暮らす不思議な少女で、東京のポップさを一身に体現したような存在。

一方、シルビア・グラブ演じるニヴァは、ハシのスタイリストであり、ハシは彼女に対してだけ欲情を覚え、ニヴァはそんな彼を優しく、温かく受け止める。

河合は、本作での昆とのシーンで初めてのキスシーンに挑戦しているが、単なるキスにとどまらない官能シーンになっており、しかも舞台上の上手と下手でキクとアネモネ、ハシとニヴァがそれぞれに絡み合い、観客はどちらに目を向けてよいやら…!?

脇を固める男たちもそれぞれに個性を発揮!

河合と橋本にとってはジャニーズ事務所の後輩にあたる真田佑馬は計5役をこなし、真面目な駅員からクスリでぶっ飛んだ姿を見せており、芋洗坂係長も複数の役柄で笑いや狂気を体現し、ハシやキクの感情を刺激し物語をかき混ぜる。

そしてROLLYはシーンごとに見事に“コスプレ”とも言える衣裳を着こなし、美声と共にギターの腕前もしっかりと披露している。

「誰もが驚く作品になっている」と自信をのぞかせるか河合。原作を知る者もそうでない者も、歌声とギターの爆音、そしてハシとキクの魂の叫びに五感を傾けてほしい。