Miyako(G)

彼らのワンマンを観るのは約半年ぶりだが、まず目に付いたのは、Miyakoの成長、というか変化である。

バンドに対してもフロアに対しても探り探りだった昨年12月のBLAZEライブにくらべて、アグレッシブなパフォーマンスをみせており、頼もしさすら感じる。

SaZのベースから『肋骨少女』、そして「おまえたちの唄をうたおう!」と、『「遺書。」』へ。
そして『大塚ヘッドロック』とキラーチューンが立て続けに放たれる。ヘドバン、拳をあげ、ときにはモッシュと、バンドに食らいついていくようなフロア。

SaZ(B)

「愛すべき皆様のため! スタッフ様、関係者のため! 僕は、本気のラブソングを届けます? 聴いてくれます?」という前振り(?)から一気に『殺意』で落とす。フロアへ降り、柵の上をひょいひょいと歩きまわる千秋。

暗転したのち、始まったのは『「追落」』、そしてステージ後方からゆっくりとスクリーンが下がり、事前にYouTubeに公開され、この日無料配布された楽曲『「おはよう」』の歌詞が大写しになる。つづいて『「宗教」』と、地を這うような音がフロアを支配していく。

DEZERT

一転して『包丁の正しい使い方~思想編~』が始まると、輪をかけてカオスになっていく。逆ダイを繰り返すフロアに対して「何もかもが繰り返し!つまらない!」「(最近ヒゲを生やしたSaZに対して)何かっこつけてるんだヒゲー」とぼやきながら、暴れまわる千秋。なにかの拍子にすっ転んだ彼をそのまま引きずり回すSaZ。