アメリカでのPinterestのユーザー数は、飛躍的に増加している。現状、ユニークビジター数ではツイッターの6分の1程度であるが、ショッピング・サイトへの誘導率が高く、Eコマースに変革をもたらすSNSとして期待を集めている。comScore調べ。
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直観的な操作性と、洗練されたデザインによって、Pinterestはローンチからわずか10ヵ月で1300万人のユーザーを抱えるSNSに急成長している。「ライフハッカー[日本版]」や「ギズモード・ジャパン」などのブログメディアを運営するメディアジーンCOOの尾田和実さんは、Pinterestの魅力を「都会的ではないこと」と語る。

「これまでのSNSは比較的、都会に住む男性ユーザーが中心でした。しかし、アメリカでPinterestを使っているユーザーの多くは、カントリーチックな生活を送る、普通の女性層です。ガーデニングの写真をアップしたり、インテリアを飾る参考に他の人の画像を見たりと、ライフスタイルと深く結びついた使い方がされている印象です。こうしたPinterestの裾野の広さは注目に値すると思います」

 

Pinterestを積極的に活用しようとする企業も登場している。中でもウォール・ストリート・ジャーナルは、ニューヨークでのファッション・イベントを報じる特設サイトにPinterestを採用し、話題を呼んだ。今後、Eコマースを行う企業の間で積極的に活用されるのでは、と尾田さんは言う。

「フェイスブックを使ったEコマースに懐疑的になっている企業が多い中、PinterestはEコマースサイトへの誘導率が高いため、注目を集めています。日本では、アーリーアダプター層が利用している段階ですが、今後さらに広まっていく可能性は大きいでしょう」

画像を通じて、言葉の壁を超えるPinterestが、ツイッター、フェイスブックを超える日が来るかもしれない。