B.A.P

6人のパフォーマンスではもちろんそれぞれの個性が光っていたが、ソロステージでは、その輝きと成長がさらに際立って見られた。公演ごとにセットリストが変えられ、ソロステージを披露するメンバーが当日にならないと分からない仕掛けも。この日のパフォーマーは、ジョンアプ、デヒョン、ZELOの3人。

ハットをかぶって登場したジョンアプは、未発表の自作のR&B曲『Now』をマイクスタンドで熱く歌い上げ、キレと色気のあるダンスで会場を魅了。自信に満ち溢れる堂々たるステージを見せた。デヒョンは体を揺らし胸に手を当てて、時には客席を指差しながらソロ曲『SHADY LADY』を愛情たっぷりに歌い、会場を甘い雰囲気で包み込んだ。立ち込めるスモークのなか、シルエットが浮かび上がり繰り出されるZELOのダンスパフォーマンスでは、手足の長さと長身が生かされたしなやかな動きに視線が釘付けに。その美しさに、息をのんだ。

中盤には、公演当日にリリースされ、翌日オリコンデイリーチャート3位にランクインしたファンキーなアップチューンの新曲『FEEL SO GOOD』でも大きな盛り上がりを見せたが、終盤に『ONE SHOT(JPN.ver)』『KINGDOM(JPN.ver)』『1004』と畳み掛けられたB.A.Pらしいアグレッシブで完成度の高い力強いパフォーマンスは文字通り、圧巻のひと言。そのダイナミックさはステージが小さく感じられるほどで、前を見据えて鋭い目つきに変わった6人の放つエネルギーと熱演に身震いさせられた。

そんな気迫みなぎる圧倒的なパフォーマンスから一転、アンコールでは、「ツアー最後の日だから、いいたいことがたくさんあります」(ヨンジェ)と切り出して、素直な気持ちをストレートにぶつけるメンバーたちの姿も。

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