Wave To Earth

今最も勢いのある韓国の3人組・Wave To Earthの待望の初来日が決定。3月24日に東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで『Wave To Earth: flaws and all tour in Tokyo』と題した単独コンサートを行う。

世界各地で人気を集めるK-POP。そのメインストリートを歩くのは主にダンスポップを得意とするアイドルたちだが、ここ数年は韓国のインディーズシーンで活躍するシンガーやバンドにもスポットライトが当たるようになってきた。昨年秋に来日を果たし、東京・Zepp Hanedaで単独公演を成功させたイ・スンユンはその筆頭格で、ロック的なダイナミズムを感じさせるリリカルなサウンドは国境を越えて愛されている。

Wave To Earthも、日本のリスナーにぜひ聴いてもらいたいと思う韓国のインディーズバンドの一つだ。現地では実力派として多くのファンを獲得。海外での評価も高く、昨年開催した北米ツアーではすべての公演を満杯に。さらに2024年2月から予定しているインドネシアやマレーシア、タイなどを巡回するアジアツアーもチケットがソールドアウトした公演が続出している。

Wave To Earthは2019年に結成。リーダーでシンガー・ソングライターのキム・ダニエルとドラムのドン・キューのデュオで活動を始め、より充実した演奏を目指して、途中でベーシストのジョン・チャを迎え入れた。

バンド編成になったことで、それまでやっていたローファイな宅録ポップスにライブの躍動感が加わり、独自のスタイルに変化。以降は着実にキャリアを重ね、現在では10万人以上を動員する韓国最大級の野外ロックフェスティバル『仁川ペンタポートロックフェスティバル』で大勢の観客を魅了するほどまでの存在になっている。

Wave To Earthは、ダニエルが所属しているアートワークチーム『we are not 0.00』の一環としてスタートしたという経緯もあり、音楽だけでなく芸術全般を作っていくことを念頭に置いたバンドだ。それゆえにすべての作品のレコーディングやミックス、マスタリング、ミュージックビデオなどをメンバー自らが手掛けているが、だからといって気難しいところは一切ない。むしろ思わず口ずさみたくなるようなキャッチーなものばかりで、初めて聴いた人も温かく迎え入れてくれるような敷居の低さがセールスポイントだ。

実は彼らは台湾出身のサンセットローラーコースター(落日飛車)から多大な影響を受けている。フォーク、ブルース、ロック、AOR、シティポップといった多彩なジャンルを独自のセンスでミックスする同バンドを尊敬するWave To Earthのメンバーたちは、その美学を継承しつつも、韓国人ならではの情感をたっぷりと挿入。こうしてできあがったサウンドはオンリーワンの輝きを放ち、国や性別を問わず人気を集める最大の要因になっている。

今回の来日公演『Wave To Earth: flaws and all tour in Tokyo』は、昨年リリースしたファーストアルバム『0.1 flaws and all.』と連動して開催するもので、同アルバムに収められた曲を中心に代表的なナンバーを日本のファンのために惜しげもなく披露してくれそうだ。

ポップで親しみやすく、アーティスティック。そんな彼らのステージを生で体験できる機会は滅多にない。K-POPのイメージをくつがえすフレッシュなサウンドのシャワーを是非間近で浴びてほしい。

【公演概要】
Wave To Earth: flaws and all tour in Tokyo
日時:2024年3月24日(日)16:00開場/17:00開演
会場:東京 ザ・ガーデンホール(恵比寿)

【チケット】
チケット詳細・購入はこちら
https://w.pia.jp/t/wave-to-earth24/
VIPチケット:10,800円(税込)
スタンディング:6,800円(税込)
※別途1ドリンク代必要
※未就学児(6歳未満)入場不可・6歳以上チケット必要
※ドリンク代の支払いは現金のみの受付となります。両替等はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
※VIPチケットはチケットぴあでのみの取り扱いとなります。
公演ホームページ
https://www.livenation.co.jp/wavetoearth2024

K-POPと日本のインディーズをこよなく愛するライター。ニックネームはK-POP番長。2000年にデビュー後、『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。最新の著書は『アーバン・Kポップ』(ミュージック・マガジン社)。

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