いつの時代も子どもは勉強嫌いなもの。

きっとママも自分の子ども時代を思い出し、「自分自身も全然勉強なんかしなかった……。うちの子が勉強嫌いなのも遺伝かな?」なんて諦めていませんか?

実は子どもの勉強に対する意識は親の言葉がけひとつで劇的に変えられることをご存知ですか?

今回は和田秀樹こころと体のクリニック院長、和田秀樹さんの著書『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』から、子どもが自分から勉強をするようになる親の言葉がけを5つ紹介します。

「根拠のない自信こそ、勉強ができる子にするための一番のカギとなるだけではなく、その後の人生において成功するための最大の要素になる」出典(『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』 著・和田秀樹)

と語る和田さんが教える、アドラー心理学を利用した子どもに対する効果的な言葉がけとは何なのでしょうか?

そもそもアドラー心理学ってどんなもの?

これから紹介する5つの言葉がけは、アドラーという心理学者の説を利用したものです。では、アドラー心理学とは一体どのようなものなのでしょうか?

アドラー心理学は「そもそも人間は誰でも成長願望を持っている」というという考え方に立っています。

つまり、もともとやる気にない子などいないし、どんな子どもでも「勉強ができるようになりたい!」「スポーツで勝ちたい!」という願望を持っているということになります。

このアドラー心理学の考え方から、和田さんは

「人間は放っておいても頑張れる存在である。だから親は手取り足取りやるべきことを指示するのではなくて、子どもの能力を引き出すためのアドバイスをしていけばいいというわけです。」出典(『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』 著・和田秀樹)

と述べています。

このようなアドラー心理学を利用した親の言葉が、良い意味で子どもに根拠のない自信を身につけさせ、自然と机に向かわせる効果があるのだそうです。

1:「他の子よりできるんだから、もっと難しいのをやってみよう」

他の人より上手、頭がいい、そんな言葉は大人であっても言われたらやる気をくすぐられる言葉ですよね。

和田さんは、

「“自分は頭がいい”“まわりの子よりもできる”というほうが勉強に対する意欲も高まります。」
出典(『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』 著・和田秀樹)

と言います。

しかし、「実際に他の子よりもできているという実感はどうやって持たせるの?」と疑問に思う人もいるはず。

方法としては、学校での勉強を少し先取りしてやらせておくことが効果的です。そして、この言葉で子どもの気持ちを盛り上げれば次々先に進ませることができる、というわけです。

「むしろうちの子は他の子より遅れていて……」なんて場合は、むしろ簡単な問題をやらせて「できた!」という経験を多くさせることが有効的ですよ。

2:「その本の内容をお母さんにも教えて」

読書量と学力には相関関係があるという話はよく聞きますよね。

「親が熱心に読書したり、持ち帰った仕事をしていたりする姿を見せることで、子どもは読書にあこがれ、勉強に対して前向きになるのです。」出典(アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』 著・和田秀樹)

と、和田さんは話します。

子どもに勉強させるには、まず親自身が積極的に本を読んだりする姿を見せることが大事なのです。

その中で、押しつけにならない程度に親の本を貸したり、子どもが読んでいる本の内容を紹介してもらうことが効果的なのだそう。

そうすることで、人に本を紹介することを念頭に置きながら読書をするようになり、人への説明能力が上がるのです。

親が子どもの知識を軽視せず、その知識を紹介する機会を設けることで、子どもが自分自身に自信を持つことができるようになります。

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