貴重な谷口氏の原画はこのように、アクリルの展示ケースに入れられている。この図書館ではもともと横8列のケースを使っていて、『孤独のグルメ』は1話が8ページ。ちょうど無理なく1話分の原画を並べることができる。偶然とのことだがおかげで非常に見やすい。

 

原画は実際に完成したページと比較できるよう並べられている。間近でこうして見ると谷口氏の飛び抜けた画力がよくわかる。ページによっては解説が付いている場合もあり、コメント内容は原作者・久住昌之氏が新装版コミックスの鼎談で語ったものだ。

 
 

ケース下段には、谷口氏と久住氏の手がけてきた作品が展示されている。歴代の漫画単行本から、海外版『孤独のグルメ』、サントラ、果ては谷口氏のデビュー作(単行本未収録)まで……よくぞここまで集まったものだと感動すらおぼえる。