4.クレジットカードを使わないと、豊かになる

―――クレジットカードを使わないことを勧めていますよね。著書には「賢くカードを利用しているつもりの行為が、お金に支配されている表れ」ともあります。

現金で生活することとは、お金のありがたみを感じて豊かに思う、ということでしょうか。

藤本:現金で払うと、カード払いのときにない「ざわざわ感」が心のなかにありますよね。「あ、なくなっちゃう」って。だからこそ、ほしかったものを手にした喜びや豊かさが残るんです。

カード払いのときは、のほほんと不安なく支払えますが、後から請求がきて「取られた感」や「後悔」が残るんですよね。

でも100人いたら100人が豊かさを感じたいと思っているはず。なのに「取られた感が残る」という選択をしている人が多いと思います。

私も現金でいつも支払っていますが、手元に現金を持っていることが心にゆとりを持たせ、お金を引き寄せることにつながるんです。

5.行動する人だけに、奇跡や魔法は起こる!

―――その「引き寄せる」というのが興味深いのですが、「何もしないで魔法が起こることだけを求めるがめつい人には、絶対に奇跡は起きません」と著書にありますよね。

引き寄せる行動とは、どんなものでしょうか。

藤本:働くというのはもちろんあります。それと、自分が「怖い」と思うことをやってみることが、ひとつのハードルだと思います。

たとえば、晩酌は第三のビールで我慢していた人が、節約をやめてプレミアムビールを買ってみるとします。

これを毎日続けることは人によっては経済的に不安があって「怖い」ことかもしれませんよね。

でも「私はこういう生活をしたいんだ」と決めて実際してみると、豊かさを実感できる喜びのほうが大きい。すると自分の発想やひらめきも上質なものに変わっていくんですね。

お金は使ったらなくなると思われますが、お金をかけた価値が自分に残りますよね。

それは受け取る自分の器が大きければ大きいほど、1万円の価値が10万円、100万円にも広がるんです。そういう自分になると、結果的に仕事がうまくいったりするものです。気持ちから豊かになると、現実に反映されるんですよ。

まとめ

著書には、「自分のなかにある女性性と男性性でバランスを取ることの大切さ」も書かれています。

それは、「女性性でたっぷり感じ取ったものを、現実化する男性性で形にする」という考え方。「女性性の器を広げることで、男性性も磨かれていくんです。

つまり、女性性でやりたいと感じたことを受け止め、男性性できちんと実現するということです」と藤本さんはアドバイスしてくれました。

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 コピーライター/ライター。都内の広告事務所にてマス媒体を中心とした広告制作に携わった後、大手テレビ通販専門会社などを経てフリーに。現在は広告のほか、Webや紙媒体で子育て、教育、コスメ、グルメなどの情報を発信。男の子2人の母でもある。東京下町育ち。猫派。ビストロと大衆酒場が大好き。