世の中に溢れるジャンクフード。しかし、その影響についてはっきりと理解している人は少ないはず。

お酒やタバコを自ら進んで摂取しようとする子どもはいませんが、ジャンクフードはそれらの嗜好品よりもずっと、子どもたちの身近に存在し、しかも年齢制限なく小さな子でも食べることができます。

実はそういった性質も考慮した結果、2014年、国連のテシューダー特別報告書は「高カロリーで栄養バランスの悪いジャンクフードは、地球規模で、タバコより健康上の大きな脅威となっている」と警告し、課税などの規制を急ぐことを促しています。

今回は、そんな私達にとって非常に身近な存在であるジャンクフードを子どもが摂取することの危険性について、『ドラッグ食: あなたを蝕む食依存と快楽』の著者である幕内秀夫さんにお聞きしました。

なぜこれほどまでにジャンクフードが一般的になったのか?

ーーまず、前提として”ジャンクフード”というものは、どういった食品のことを言うのでしょうか?

幕内秀夫さん(以下、幕内)「私が定義している”ジャンクフード”というものは、おいしさを超えて、快楽の境界線に位置しているような食品で、依存的に繰り返し食べたいと思ってしまうようなもののことです。

わかりやすく言えば、『わかっちゃいるけどやめられない食品』ですね。

成分で言えば、高脂肪で精製された砂糖(白砂糖や異性化糖)をたっぷり含んだ食品です。そこに、化学調味料や精製塩、香料、着色料が加わるとより強烈になります。

その典型的な食品がスナック菓子です。しかも、スナック菓子は脂肪量が約30%になるように調整されています。脂肪量が30%を越えると、人間は非常においしく感じるんですよ。

右手にスナック菓子、左手に清涼飲料水は最強にジャンクな状態です。あるいは、ハンバーガーやドーナッツ、ホットドッグなどと清涼飲料水の組み合わせも同じになります。

これらの食品を1回食べたからと言って、何か問題が起きるわけではありません。しかし、年中食べていると、容易にやめられなくなってしまうことが怖いです。」

ーー幕内さんは、このようなジャンクフードが世の中に多く普及してしまった理由はなんだとお考えですか?

幕内「簡単に言えば『ヘビーユーザーが増えたから』ですね。

例えば、子どもと外食する場合、子どもが完食してくれないようなお店は行かなくなりますよね?先ほども言ったように、人は脂肪量が30%を超える食品をおいしいと感じる性質があるので、飲食店の方もそこに調整して、売り上げを伸ばそうとするのです。」

ーー国連がジャンクフードはタバコよりも危険であるという発表を行なった手前、この流れに規制がかからないのが不思議です。

幕内「行政が規制をかけることで、企業からのクレームがつく可能性があるということが理由でしょうね。これが特定のメーカー名まで詳細に出してしまえばなおさらです。

現在よく耳にする「食育」というものもそういった理由で、「○○を食べてはいけない!」とは言えないので、「これこれこういったものを食べるようにしましょう」としか言えないんですよ。

あとは、世間的にまだまだジャンクフードの依存性についての認識が低いと言えますね。」

「ハピママ*」更新情報が受け取れます