イースターで始まりイースターで終わる、パフォーマーの成長ラブストーリー
映画『イースター・パレード』の舞台は、1912年のニューヨーク。
プロのダンサー兼プロデューサーの「ドン」が、酒場で見つけたコーラス・ガールの「ハンナ」とチームになり、彼女を一流のパフォーマーに育てていく過程を描いた物語です。
イースターの日から、翌年のイースターまでの1年間を追った構成になっており、オープニングとエンディングで、おなじみの2曲が流れます。
ファッションのこだわりを歌った「Happy Easter」
映画のオープニングで流れるのは、「Happy Easter」。
色とりどりに着飾った女性たちが、「白にかなう色はない」「古風なのがかえって新鮮よ」と、自分のかぶっているイースターボンネット(帽子)へのこだわりを歌います。
一方、東京ディズニーシーの「ファッショナブル・イースター」で「Happy Easter」が流れるのは、4人のファッションアーティストたちが個性あふれる自分のスタイルを紹介するシーン。
華やかさを競い、ファッションへのこだわりを歌っている点で、通じるものがありますよね。
パレードへのワクワク感あふれる「Easter Parade」
映画のエンディングでは、ハンナが「Easter Parade」を歌います。
ブロードウェイのショーで成功をおさめたものの、とある誤解からドンとすれ違ってしまったハンナ。
イースターの朝、彼を許し、ニューヨークの5番街で行われるイースターのパレードへ連れ出そうと誘うシーンで歌うのがこの楽曲です。
一方、東京ディズニーランドではどうでしょう。
2010年から行われてきた、3つのイースター期間のパレード(*2)ではどれも、女性の優しい声で歌われた「Easter Parade」が公演開始直前に流れます。
パレードルートの私達が、「Easter Parade」を聴きながらフロートの到着を待つワクワク感。
その胸の高まりは、ドンと5番街のパレードに向かう、ハンナのワクワクした気持ちと似た感情なのかもしれません。
*2: 2010年~12年公演の「ディズニー・イースターワンダーランド」、2014年~16年公演の「ヒッピティ・ホッピティ・スプリングタイム」、2017年から公演中の「うさたま大脱走!」