読者に聞いたスマートフォンへの不満、1位は「バッテリのもち」

2012.10.25 20:45配信
au、ソフトバンクの「iPhone 5」販売開始の瞬間

スマートフォンの2012年冬モデルが発表された。ラインアップが充実し、サービスも充実したスマートフォンはいまが旬。そろそろ携帯電話からスマートフォンへ乗り換えようと考えている人も多いだろう。そこで、すでにスマートフォン生活を送っている先輩方に、スマートフォン選びのポイントをアドバイスしてもらった。

9月21日にアップルの「iPhone 5」が登場した。予約受付が始まった9月14日には、いち早く「iPhone 5」を手に入れようとする人たちがauショップ、ソフトバンクショップなどの前で長蛇の列をつくった。

さらに「iPhone 5」の発売に合わせて、au、ソフトバンクの両社が高速通信規格「LTE」サービスをスタート。これで、2010年12月からLTEサービス「Xi(クロッシィ)を提供しているNTTドコモ、2012年3月に「EMOBILE LTE」を開始したイー・モバイルに並んだ。またソフトバンクは、イー・モバイルを展開するイー・アクセスを買収して、LTE網の充実を図っている。

2012年冬のスマートフォン商戦は、このLTEサービスがキーワードの一つだ。ほぼすべての冬モデルがLTEに対応しているので、携帯電話から乗り換えるユーザーだけではなく、通信速度に不満をもっているユーザーも、この冬は新しいスマートフォンを手に入れる絶好の機会だといえる。

●不満点から見るスマートフォン選びのポイント

それでは、どのスマートフォンを選んだらいいだろうか。スマートフォンは端末料金を24回に分割して支払う「分割払い」を選ぶ人が多い。2年間使い続けることを考えるとしっかりした一台を選びたい。

スマートフォン使いの先輩方の声を聞くために、BCNは「スマートフォン・携帯電話の利用に関するアンケート」を実施。アンケートはウェブサイト「BCNランキング」の閲覧者を対象に、9月21日~10月8日に実施。1275の回答を得ることができた。回答者は男性57.1%、女性42.9%。

「スマートフォン・携帯電話」の利用についての質問では、42.2%がスマートフォンを利用していると回答した。ほぼ半数がスマートフォンユーザーだが、逆にいえばまだ半数は携帯電話ユーザーで、これからスマートフォンに乗り換える“予備軍”は多いと思われる。

スマートフォンユーザーに、いま持っている端末の不満点を聞いたところ、ダントツ1位は「バッテリのもち」で、70.7%が不満点に上げた。バッテリに関するフリーアンサーでは、就職活動中の学生から「地図アプリを見ながら会社に向かっていたら、途中でバッテリが切れてしまった」という声や、また地図アプリに関して、「あっという間にバッテリがなくなる。特に旅行中によく使うアプリなので、電池がなくなるのではと不安」という声があった。また、地図アプリだけではなく、「絶好のシャッターチャンスに『バッテリ残量が20%未満なので終了します』と表示が出て、撮影できなかった」という回答もあった。

不満点の第2位は、「回線速度」で33.0%。スマートフォンはインターネットに接続してサービスなどを利用できるのが最大の魅力。回線速度が遅いと魅力は半減してしまう。フリーアンサーでは「アプリのダウンロードに時間がかかる」「ウェブ検索をしているともっさりする」「ほしい情報になかなかアクセスできない」など、イライラした経験がある人が多いことがわかった。しかし、冬モデルなら高速データ通信のLTEを利用できる。LTEの速度は下り最大75Mbpsで、インターネット動画も快適に楽しめる。

3位は「タッチ操作や文字入力」で27.8%。ボタンで入力していた携帯電話と違って、スマートフォンの操作はほぼすべてタッチパネルで行う。タッチパネルの感度が悪いと操作がスムーズにいかず、イライラの原因になる。4位は「電波の感度」で27.1%、5位は「内蔵メモリの容量」で22.3%という結果だった。

さまざまな不満点が上がったが、7割以上が不満点に上げた「バッテリのもち」は深刻だ。バッテリに関する不安を解消するために、「家、会社、職場の3か所に予備バッテリを置いている」という人もいるほど。

スマートフォンは、好きなアプリを入れていろいろな使い方ができる便利な機器ではあるが、そもそも電化製品。電源なくしては便利な機能を使うことができない。回答者のなかには、「ネットやアプリの利用を減らす」「なるべく使わないようにする」など、バッテリをもたせるために便利な機能を封印する本末転倒の使い方をしている人もいた。スマートフォンを安心して使うためにも、ぜひバッテリ容量が大きいモデルを選びたい。

●LTE対応冬モデルから大容量バッテリモデルを選ぶ

先月相次いで行われたスマートフォンの冬モデル発表会では、各社ともユーザーの不満を解消するためバッテリ容量を増やし、バッテリもちがよくなったことをアピールしていた。冬モデルならソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)もテザリングも思う存分楽しめる。それでは、一番バッテリ容量が大きいスマートフォンはどれだろうか。キャリアごとにチェックした。

NTTドコモの冬モデルで最もバッテリ容量が大きいのは、3100mAhのバッテリを搭載したサムスン製の「GALAXY Note II SC-02E」だ。高精細な約5.5インチの大型液晶と高性能クアッドコアCPUを搭載。タッチペン「Sペン」を近づけるだけでフォルダの中身やブラウザのリンク先、Eメールの本文を閲覧でき、動画をポップアップ再生できる新感覚の「Air View」機能を搭載する。また、画面を見ている間は操作をしなくても消灯しない「Smart Stay」に対応するなど、魅力的な一台だ。カラーはセラミックホワイトとアンバーブラウンの2色。

大型の5.5型液晶はそのぶん電力を消費するし、「Smart Stay」利用時のバッテリの減りなども気になるところだが、「GALAXY Note II SC-02E」は新型のACアダプタ充電器で、充電速度を従来の1.5~2倍まで速めることができる急速充電に対応しているので、使い勝手はよさそうだ。ただしアダプタは別売で、利用したい人は付属のアダプタとは別に急速充電対応の充電器を購入しなければならない。

auの冬モデルで最もバッテリ容量が大きいのは、京セラ製の「DIGNO S KYL21」だ。液晶サイズは4.7インチ。本体幅が66mmと4.7インチモデルとしては狭いので、持ちやすい。バッテリ容量は5インチ以下のモデルで最大の2520mAh。「DIGNO S KYL21」も急速充電に対応。卓上フォルダタイプの急速充電器が最初から付属されており、30分の充電で約50%、60分で約80%の充電ができる。忙しいとき、ササッと充電できるのがいい。カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3色。

ディスプレイを振動させることで、騒がしい場所でも相手の声を聞き取りやすくする「スマートソニックレシーバー」は、低音域の音圧を高め、より聞きやすく、ナチュラルな音を実現してさらに相手の声が聞きやすくなった。さらに、話すだけですばやく電話やメール作成、乗換え案内やレシピなどの各種検索、メモ保存などができる「すぐごえ」機能を新たに搭載する。

1.5GHzデュアルコアCPUでサクサク快適に操作できることに加え、ロック画面から新着の情報に簡単にアクセスできる通知機能や、発信履歴と着信履歴を別々に表示する電話帳など、スマートフォンを初めて使うユーザーも安心の機能も備える。

ソフトバンクの冬モデルで最もバッテリ容量が大きいのは、2420mAhの大容量バッテリを備える富士通モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS A 201F」だ。発売は2013年2月の予定で、細かいスペックは決まっていないが、従来モデルの約1.8倍速く充電が完了する新型の急速充電器を付属する予定だ。また、プリインストールした省電力機能アプリ「NX!エコ」で、駆動時間を伸ばすことができる。カラーはオーシャンブルー、スパークリングピンク、ブラック、ホワイトの4色。

「ARROWS A 201F」は高速な処理性能を持つ1.5GHzのクアッドコアCPUを搭載する。液晶サイズは4.7インチで、超画質映像処理エンジンを搭載。美しい静止画と動画を再生する。

このほか、タッチ位置を自動で補正する「おまかせタッチ」、画面の端などに触れてしまったときの誤操作を防止する「うっかりタッチサポート」、周囲の光を感知してディスプレイの色味を調整する「インテリカラー」、通話中の周囲の騒音を感知して相手の音を調整し、聞き取りやすくする「スーパーはっきりボイス」などを備え、操作性を向上させた。

各キャリアとも大容量バッテリを搭載した魅力的なモデルを揃えている。不満点の2位に挙がった「回線速度」は、LTEで解決するだろう。スマートフォンを介してPCや携帯ゲーム機などをインターネットに接続するテザリングなど、これからスマートフォンが活躍するシーンはますます増えていく。そのときにスマートフォンのスペックが足りず、思う存分使えない、なんてことがないように、自分の一台をしっかりと選びたい。(BCN・山下彰子)

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