『熟成肉』は高価でなかなか口にすることができない「高級食材」として知られていますが、明治大学と株式会社フードイズムが、産学連携事業して開発した「エイジングシート」により、安くて安全、美味しい「熟成肉」が誕生。
発売開始前に試食会が行われ、エイジングシートにより誕生した「熟成肉」をレポートします。
発酵熟成肉が身近になる?日本初の製造法
明治大学と株式会社フードイズムが、産学連携事業として熟成肉の共同研究を開始し、安全で迅速な熟成肉を製造することができる日本初の熟成肉製造技術「エイジングシート」(特許出願中)を開発。
そのエイジングシートを使用した料理の試食会が行われました。2017年秋以降には食肉業界に本格的に展開を開始し、安くて美味しい熟成肉を提供するとが可能となりました。
「エイジングシート」ってナニ?
ドライエイジング法で製造される熟成肉は「カビ」の繁殖によって肉の成分が美味しくなったり風味豊かになるのですが、カビの繁殖が不安定かつ腐敗菌の増殖など、管理がとても難しく時間もかかるので、従来の熟成肉は価格が高めでした。
そこで、明治大学と産学連事業による日本初の製造技術により、人体に無害なカビを培養し、布に付着させたものを開発。そして誕生したのが「エイジングシート」です。
「エイジングシート」で包んだ肉は、熟成に必要なカビが短期間で増殖され、安全な熟成肉を安定して製造することが可能となりました。
10月26日から、全国のファーストキッチン、ファーストキッチン・ウェンディーズの計125店舗で3種類の「発酵熟成和牛バーガー」を発売。
発売開始は数量限定となりますが、反応次第では安定供給できるようになるそう。
また、東名高速道路「港北パーキングエリア(下り)」フードコートと名神高速道路「EXPASA多賀(下り)」の近江多賀亭でも、エイジングビーフを使用した「発酵熟成肉 和牛を提供開始します。
熟成肉を「ハンバーガー」で気軽に楽しめる!!
前回、記事<【実食】肉×肉サンドで低糖質!ファーストキッチン・ウェンディーズの新バーガーを食べてみた>で、ご紹介したワイルド☆ロック(¥650)ですが、今回は「発酵熟成肉 黒毛和牛ワイルド☆ロック(¥1,800)」が登場!!
お値段がやっぱり高い気もしないですが、通常のワイルド☆ロックより肉厚で香りが全然違います。
その他「発酵熟成肉 黒毛和牛バーガー(¥1,000)」、「発酵熟成肉 黒毛和牛チーズバーガー(¥1,060)」も発売開始。
熟成肉によく合う全粒粉を使用した少し甘みのあるバンズを使用。
ワイルドかつ、ゴージャスなハンバーガーは、「他店から比べて店舗数の少ないファーストキッチンをあえて選んでもらえるような商品を提供したい」とのことから誕生しました。