「ああ、すみません。牛はもう少し前向きなときですね。繊維も強いし、噛んでいるとやる気が出ます。塊肉は特にやるぜ! と思えてきます」

―では、そんな小石原さんにぴったりの品を次に。「ミックスグリル」。あらびきハンバーグ、牛肉のひとくちステーキ、ジューシーなマテ茶鶏が一皿に乗った、最も人気のメニューです!

  

「ワクワクしますね! 幼稚園の頃のお弁当みたいで、お手間かけてもらってありがとうございますって感じです」

―どの肉からですか?

「鶏は火をじっくり通してもいいですが、ステーキは今が一番いい熱具合だと思うので、こちらから。あ! マテ茶鶏のカリビアンソースを付けたら合う合う!」

―それはミックスならではの楽しみですね。では次はハンバーグ?

「そうです。単品ならデミグラスソースがいいですが、こういう風に小さめなら、ポン酢のソースはいいですね」

―はい、美味しいです。そして噂のマテ茶鶏。

「ブラジル産ですね。軟らかい! おもしろいです。これは1羽丸ごと食べたいですね! マテ茶まで飲んでみたくなりました」

―確かにこのマテ茶鶏は相当レベルが高いですね。ではいよいよデニーズが誇る定番ハンバーグ「プレミアム ビーフ100%ハンバーグ デミグラスソース」です。

「やっぱりデニーズといえばハンバーグ。そしてハンバーグにはデミグラスソースですねえ。なんだか冒険からおうちに帰ってきたような安心感があります。ハンバーグはハレっぽい雰囲気のみならず、日常の一品としても食べられる素晴らしさがありますね。パンに挟めばハンバーガーになる、自由なイメージがあります」

―うんうん。そういわれるとそうですね。最後は同じく「プレミアム ビーフ100%ハンバーグ さっぱりおろしソース」です。
 

「うーん、しょう油の揺るぎない安定感。ハンバーグ自体の脂も軽いから、パクパクいけますね。挽き肉料理はいろいろな素材と合わせやすいんでしょうね。これは大葉と一緒に食べるのがベストでしょう」

―本当ですね! いろいろ美味しくいただきましたが、小石原さん流の食べ方のルールみたいのはありますか?

「フレンチのコースと同じように考えたらいいですよ。まず前菜を食べる。この場合ならセットメニューでサラダやスープを頼むといいでしょう。20分くらいかけてゆっくりと。そして肉へ。最初に肉を食べると吸収が良くて太りやすいですから」

―三角食べではなく。

「はい」

―わかりやすいです。6品を制覇して、いかがでしたか。

「これだけ一気にいろいろな種類をいただける機会は滅多にないので嬉しかったですね。それにしても、どのような性別・年代にも合うということを考え抜いているんだなあと関心しました。ちゃんと作るって大事ですね。これだけ食べても全然もたれてないし。やっぱり食事って、いろいろなことを気にせず楽しんで食べるのが、精神衛生上、一番ですね!」

―まったくです! 楽しい食事でした。

小石原はるか

1972年東京生まれ。マニアックなまでにテーマを追求するフードライターで、肉食女子としても有名。『東京最高のレストラン』(ぴあ)レギュラー採点者。著書にベストセラーとなった『スターバックスマニアックス』(小学館文庫)をはじめ、『さぬきうどん偏愛』『レストランをめぐる冒険』(共に小学館)など。近年は発酵食品に偏愛中で最新刊は、伏木暢顕氏との共著『麹の「生きた力」を引き出す本』(青春出版社)。

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1965年東京生まれ。ぴあ株式会社グルメ統括プロデューサー兼『東京最高のレストラン』編集長。主な編集作に『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)、『一食入魂』(小山薫堂)、『宮部みゆきの江戸レシピ』、『行列レストランのまかないレシピ』(森脇慶子)など。2001年にプロによる完全実名評価本「東京最高のレストラン」を創刊。