2. ルーティンで自然と集中モードに入れるようになる

■スポーツ選手が決まった動作をするのはなぜか

高い集中力が求められる競技、例えばゴルフは、ボールを打つまでの動作がみんな似ています。グリップを確認するとか、パッティングなら芝目をチェックするとか、もちろん競技上の必要性があってやっている動作も含まれていますが、「こうしなければならない」というルールが存在するわけではありません。

また、野球選手がバッターボックスに入ると、必ずと言っていいほど決まった動作をします。イチロー選手の、肩の裾をつまみ、バットを正面に突き出す「儀式」が有名ですよね。これも準備運動のための行動ではないはずです。

両者に共通するのは、集中するためのきっかけ作りだということです。実は、「一連の動作の後に集中する」という行為を繰り返していると、集中モードに入りやすくなります。

 

■集中するための「自分のルーティン」を作る!

校正者時代、冷たい水で手を洗ってきて席に着くと集中できたのは、それが私にとっての集中するためのきっかけ作りだったからです。作業から完全に離れ、気分転換をし、再び座席に着く。この繰り返しで、眠かろうと、疲れていようと、何度でも集中できました。

みなさんもぜひ、「集中するための自分専用のルーティン」を作ってみてください。ポイントは、頭をリフレッシュさせたあとに集中する、という一連の動作を繰り返して、クセにしてしまうことです。

作業効率も正確さもグンとアップします。急いでいたり、ミスをしたくなかったりするときほど、計画的に休憩をしたいですね。