「会社の同僚と不倫していたときは、長い付き合いでお互いのことをいろいろ理解しているのが楽でした。

お互いに体の関係を割り切っていて、彼が奥さんと離婚するつもりがないこともわかっていたけど、それはどうでもよかったですね。

別れたのは上司に関係を怪しまれたからですが、お互いに仕事は忙しくなるばかりで、ストレス発散のためにこそこそとふたりで飲みに行ったりしていました。

よりが戻ったのは自然にというか、『妻には仕事の苦労が理解できない』と相変わらず話す彼と、『今は彼氏より無責任に会える男性がほしい』と思う私の気持ちが一致したからです。

とにかく会社での態度に気をつけようと話し合い、ふたりきりになるときを避けて残業もどちらかが早めに切り上げるようにしていますが、前より窮屈ですね。

以前『ふたりの距離が近すぎる。ベタベタしすぎ』と注意してきた上司がまだ同じ部署なので、上司がいるときは言葉遣いなども余計に気を使います。

不倫だから仕方ないし、バレたら本当に大変なので我慢しようと思いますが、たまにここまでして不倫する意味って何なのだろう……と、以前は考えなかったことが浮かびます」(36歳/受付)

社内不倫の場合、一度でも仲を探られるとその後は細心の注意が必要になります。

リスクが高いのは当たり前、社内不倫ならいっそう「そこまで気を使って続けることの意味」を考えるのは自然のことです。

不倫の維持より、後ろ指をさされない関係でいられる人を見つける努力のほうが、健全ではないでしょうか。