その他、喫煙所でのコミュニケーションで得られるものとして、「仲間意識」(4人)という回答も。「辛いことがあって浮かない顔でタバコを吸っている社員がいると、ついつい声をかけてしまう」(31歳女性/電機メーカー)という話もあり、また「タバコを吸っているというだけで、感覚として共有している部分が大きい。『子どもができてから、部屋で吸うのをやめたんだよね』という“ホタル族”は少なくないし、『マナーを守らない喫煙者のせいで、肩身が狭い……』なんて会話も“喫煙所あるある”かも。多かれ少なかれ仲間意識があるから、仕事の話もスムーズなんだと思う」と分析してくれたのは、最年長35歳の男性(外食チェーン)だった。

確かに、喫煙所に集まる人にとって、たばこは「共通の趣味」と言えるかもしれない。趣味というと、スポーツ観戦やゴルフ、映画や音楽、あるいは旅行など、共有するには時間が必要だったり、それ以前に仲を深めなければいけないものが多いなかで、5~10分程度の時間で済ませられる「一服」は、気軽でありながら、意外に深いコミュニケーションなのかもしれない。
このように、喫煙所でのひとときが、人間関係の構築や仕事に好影響を与えてくれる部分はありそうだが、仕事中に「ちょっと一服」と席を外しすぎるとヒンシュクを買う可能性もあるので、その点はご注意を。
 

はしかわ・よしひろ 1981年、神奈川県生まれ。編集プロダクションblueprint所属のライター、編集者。ビジネス・ネットサービス・グルメ・映画・音楽・コミック・ゲーム・スポーツなど、幅広い分野で取材・執筆を担当。構成を担当した書籍に『まな板の上の鯉、正論を吐く』(堀江貴文/洋泉社)、『伝説になった男~三沢光晴という人~』(徳光正行/幻冬舎)など。