好きなキャラクター「ピッコロさん」の魅力

神谷浩史、宮野真守 撮影/友野雄

ーー宮野さんはキャストコメントで「ピッコロさんは大好きなキャラクター」と仰っていたのが印象的でした。好きな理由も併せて教えてください!

宮野 まず「マジュニア(2代目ピッコロ大魔王、登場初期の名称)」って名乗っちゃう感じ、カッコ良くないですか?

一同 (笑)。

宮野 あははは(笑)。おどろおどろしい悪の化身であるピッコロ大魔王を何とか倒した後、ピッコロ大魔王の口から生み出された卵でマジュニアが誕生するじゃないですか。最初はちっちゃくて可愛らしいのに、天下一武道会で再登場した時は一気にカッコよくなっていて。どんだけシュッとするの!?とビックリしました。

そのあとは悟空と宿敵関係になり、ラディッツの地球襲来で仲間になり、今やそんなに任せるの!?と思うくらい家政婦のような立ち位置に……。今作では悟飯の娘であるパンちゃんの面倒も任されていて、どんだけ孫家はピッコロさんの世話になるんだ!と(笑)。

ーーたしかにそうですね(笑)。

宮野 それくらい優しさに溢れていて面倒見がいいんですよね。

「フリーザ編」では、ほかのナメック星人たちとピッコロさんの関係性が掘り下げられていくのですが、それがさらにピッコロさんの深みを出していて。クールでカッコよくて、優しくて、深みがある。一言では言い表せないいろんな側面が、ピッコロさんの魅力だと思います。

ーー神谷さんが特に好きな『ドラゴンボール』キャラクターは?

神谷 僕もピッコロさんですね。マンガの連載を読んでいた時からずっと、「ピッコロ大魔王から生まれた新たな悪いやつ」という印象が拭えなくて。そんな悪いやつがすごく良いことをしているから、なんでこんなことしてるの?と違和感を覚えていました。そして、いまだにその違和感は強いのですが、同時にそこが魅力でもある。

それは古川(登志夫)さんの声が乗っているからだと思っていて。全面的に信用していいのかな?と、いつ敵になるか分からない独特な緊張感を持っているところに魅力を感じます。