会社で日々繰り返されている会議。実は、会議は、「イイ男」や「イイ女」を見極めるのに、とても役に立ちます。

会議は、多くの人が集まって話し合い、何かを決める場所。個性や人間性がとてもあらわになりやすいのです。

では、会議のどのような言動で、イイ男やイイ女がわかるのでしょう?

『生産性アップ! 短時間で成果が上がる「ミーティング」と「会議」 』をはじめ、会議の本を多数出版されている沖本るり子さんに、「会議で分かるイイ男とイイ女の見極め方」について伺いました。

「イイ男」の会議での振る舞い方5選

イイ男・イイ女は、会議でどう行動しているのでしょうか?まずは「イイ男」からお話を伺いました。

1.時間を守る

仕事のデキる人は、他人の時間を大切にします。まず、会議の開始時刻にちゃんと会議を始められるよう、席についています。

理想的なのは、会議に2~3分前に席についている男性。あまり早く席につきすぎると、会議の準備をする人たちの邪魔になることがあります。そういう事情も汲んで、2~3分前に席についている男性というのは、いろんなことに目が行き届く「イイ男」と言えるでしょう。

一方、会議に平気で遅れてくる男性というのは、「他人の時間を大切にしない人」と言えます。そういう男性は、他の仕事でもきっと納期を守りませんし、デートにも平気で遅刻してくる可能性が高いでしょう。

2.率先して意見を言う

会議の場で、進行係が「なにかアイデアはありませんか?」と質問した際、シーンと場が静まり返った場面に遭遇したことがある方は多いのでは?

会議で率先して意見を言える男性は、勇気があって自分の意思もしっかり持っている、とても頼りがいのある男性と言えます。

ただし、長々とまとまらない話を続ける男性は、ただの目立ちたがり屋、もしくは自己顕示欲が強いだけの男性です。

率先して意見を述べることができるだけでなく、聴く人や後で発言する人のことも考えて、“簡潔に分かりやすく”、しかも“制限時間内に”意見を伝えられる人は、「イイ男」と言えます。

3.相手の話を聴くときは相手の方を見て聴く

「イイ男」は、人の話は、人の顔を見て聴きます。そうすることで、人の話をちゃんと聴けるだけでなく、相手に安心感を与えられることを知っているからです。

会議でもそれは同じです。イイ男は、会議の発言者の方を見て、発言に静かに耳を傾けます。

会議で、ノートパソコンを持ち込んで、なにか打ち込みながら参加している男性もよく見かけますが、これは、「デキる男」に見せたいだけの、実はまったくデキない男性の可能性が非常に高いので要注意です。

パソコンの画面を見ながらでは、会議の内容や相手の話したいことの半分の情報も入ってきていません。つまり、話を聴けていないのです。目の前の相手や事柄に集中できない人とも言えるので、「集中力のない人」、「浮気っぽい人」と言うこともできます。

4.会議で決まったことは実行する

会議で決まったことは、実行されてこそ意味があります。会議で決まったことに対し、実行に移せる男性は、実行力のある「イイ男」と言えるでしょう。

よく、会議の場では積極的に発言せず、会議が終わった後に「あんなのうまくいくわけないよ」「勘弁してくれよ」などとブツブツ文句を言って、なかなか実行に移さない男性がいます。このような男性は、普段からも他人に対する愚痴や不満が多く、実行力のない男性だと言うことができます。

付き合うと、上司や会社の愚痴や不満ばかり聞かされ、そのうちウンザリしてくるでしょう。あなたと正面から向き合わず、友人にいつも陰で悪口を言っているということも考えられます。

5.人に任せられる

仕事がデキる人というのは、他人に任せるのがうまい人です。会議においても、なんでも一人でやろうとせず、進行係、時計係、メモ係、議事録係…と、いろんな人に割り振って行います。

仕事のデキない人ほど、全部ひとりでやろうとしますが、人間ひとりの力でできることは、たかが知れています。多くのメンバーを巻き込んで行う方が、効率よく、しかも質の良い会議が展開できるのです。

なんでも一人でやろうとする人は、結局日常業務に遅れやミスを出したり、議事録がなかなか参加者の手に渡らない、進捗管理があいまいになるなど、どこかでいつか必ず不具合を出します。

しかも、本当にデキる人は、時間管理の上手い人に時間係を任せるのではなく、時間の意識の低い人に時間係を任せます。そうすることで、能力や意識の底上げを図り、組織をより活性化しようとします。

組織の先のことまで考えて人に任せることができる男性は、間違いなく「イイ男」と言えるでしょう。