最新コミックス6巻。左が里奈、右が杏寿。

『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』(原作:こやまゆかり/漫画:草壁エリザ)という作品をご存知ですか?

現在、テレビ朝日系・金曜ナイトドラマ枠でTVドラマ化され、仲里依紗さんが主演を務めている“ダブル不倫”が話題の作品です。

DeNAのマンガアプリ「マンガボックス」で連載中の原作も、最新コミックス第6巻が発売中。ドラマ・漫画ともにクライマックスを迎えており、インターネット上でも視聴者・読者が大騒ぎをしております。

今回はライター中村が、マンガ『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』の原作者である、こやまゆかり先生にインタビューをさせていただきました。

『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』のあらすじ

まずは、作品を知らない方のために、さくっとあらすじを説明いたします。

主人公は一児の母&ネイリストの高森杏寿(たかもり あず)。夫は大手ゼネコンに務める、高森純平(たかもり じゅんぺい)。平凡なふたりは結婚してからも仲睦まじく、幸せに生活していました。

ある日、杏寿のもとに1本の電話が……。

それは、杏寿の夫・純平の浮気を知らせる電話でした。浮気相手の井筒里奈(いづつ りな)の夫、井筒渡(いづつ わたる)が、リビングで妻・里奈と純平の浮気現場を目撃したというのです!!!

――という、なかなかショッキングな展開からスタートするお話です。

取材で知った仰天不倫エピソード! 里奈は実在する!?

中村:今回の作品は不倫がテーマということですが、作品を作るにあたってどのように取材をされましたか?

こやま先生:まわりの友人や知り合いに、取材というよりおしゃべりの延長で聞いたリアルなお話を、アレンジしています。

中村:ということは漫画の中に、実際の人物の行動が……?

こやま先生:あります。「私がなにげなく話したことを使ったね!」みたいに言われたりします(笑)。

中村:(笑)。その中で特に驚いたエピソードはありますか?

こやま先生:「学童保育」というのが小学校にはあるんですけど、そこのお父さんとお母さんの組み合わせが変わってしまったっていう……。

中村:えっ!? それ、本当に結婚したんですか!?

こやま先生:そうなんですよ、ダンスのようにくるっとパートナーがずれていって……。事実は小説より奇なりですね。

中村:『ママレード・ボーイ』みたいな話ですね……!(笑)あとこれは個人的にすごく気になっていることなのですが、里奈のモデルはいますか?

こやま先生:いますね。昔OLをやっていたときの先輩です。ここまでホンワカはしてなかったんですけど、かなり強烈な女性でした。水面下で男性を奪うような方で……(笑)。

中村:女の敵だ! やっぱりキレイな方だったのですか?

こやま先生:めっちゃキレイでしたね! 作品の序盤に出てくる里奈の行動で、好きな男性の隣に座って、あえてそのまた隣の男性に身を乗りだして話しかけるアプローチというのは、彼女が実際にやっていました。

中村:すご…!!

こやま先生:私は武田さん(純平の職場の事務のおばちゃん)のような目で見ていました。作品の中で言うと、ほぼ武田さんポジションですね、私は(笑)。

中村:私、里奈さんも結構好きで……、あぁいう旦那さんだったら、仕方ないんじゃないかなとか。似たもの同士だからそんな風になってるんじゃないかなって思ってしまって……。

こやま先生:中村さん、ちょっと里奈っぽいですよね(笑)。里奈と渡は、夫婦で依存しあっていますよね。

中村:(笑)。そうですよね。共依存みたいな感じだったんですよね、恐らく。あれ……?ということは、ふたりは戻るかもしれない…!?

こやま先生:それは言えません(笑)。でも、似たもの夫婦ですよね。ドラマだとちょっとかわいい渡になっていますけどね(笑)。そこは漫画とはちょっと違いますね。