少女漫画の実写映画が相次ぐ昨今ですが、少女漫画といえば、普段の生活では起こりえない思わず“キュン”としてしまう名場面が存在するのが常。

女子の心を胸キュンさせる少女漫画の実写化の魅力とは何なのか?そこで今回は、少女漫画ファンが “胸キュン”を通りこし、思わず“鬼キュン”してしまった実写化シーンについて熱弁する座談会を決行しました!

座談会メンバー・プロフィール

【Hさん】少女漫画が大好きで多数の作品を愛読。実写化されれば必ず劇場に足を運ぶという生粋のファン。最近はバレーボールの藤井直伸選手に注目しているらしい。

【Mさん】姉の影響で小学校低学年の時から少女漫画にどっぷりなアーティスト女子。3人の中で一番の知識量を持っている。普段は音楽活動や絵を描いているそうだが、少女漫画から受ける影響は大きいらしい。

【Iさん】少女漫画の実写化以外は何でも観ちゃう映画好き女子。今回は少女漫画の実写化作品の楽しみ方を2人に教わりにやってきた。

この3人の女子が、実写化された少女漫画から“鬼キュン”シーンを考察。少女漫画が大好きなHさん、Mさんの熱いプレゼンに対して、Iさんは楽しみを見い出せたのだろうか?

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  • 「honey」©目黒あむ/集英社 ©2018映画「honey」製作委員会
  • 「honey」©目黒あむ/集英社 ©2018映画「honey」製作委員会
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超目白押し!な「少女漫画のドラマ化」

Iさん:もともと2人が少女漫画にハマったキッカケって何だったの?

Hさん:私は高校の時にクラスで少女漫画を友達同士で貸し借りすることがあって、それに乗っかったらまんまとハマってしまった感じで。そこから「この漫画好きなんだー!私も!」みたいな感じで盛り上がって。

Mさん:私は姉の影響が大きいかな。私が小学校低学年の時に姉が中学生で。

当時、姉が読んでいたのは「ラブ☆コン」とか「NANA」とか、小学生からしたら大人の世界をのぞいている感じでドキドキして、そこから色々な少女漫画を読み漁りはじめたんだよね。

それこそ、「花より男子」(通称:花男)とか。今度、ドラマ(「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」)も始まるのですごく楽しみ!

Iさん:そういえば、道明寺役だった松本潤さんが出てたドラマ「99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ」の最終回で、映し出されたガソリンスタンドの売り上げ伝票に「RUI HANAZAWA」と「SUSUMU MAKINO」って書いてあってTwitterで話題になってたよね(※いずれも「花より男子」に登場する人気キャラクターの名前)。

Mさん:そうそう!「花沢類とつくしの弟がガソリン買いに来てる!!!」ってみたいな感じで。

Hさん:私も現在進行中で「花男」を読んでいるので、新しいドラマもすごい楽しみ!

今公開されている映画「honey」にも出ている平野紫耀くん(King & Prince)が、神楽木晴(かぐらぎはると)を演じてて、彼と中川大志くん演じるライバルの馳天馬(はせてんま)の二人に挟まれる自分を想像すると・・・(笑)

Iさん:始まる前からそんなにテンション上がっているのを見ると、こっちも楽しくなってきちゃうね(笑)ところで本題だけど、Hちゃんが最近観た中でよかった作品ってなに?

Hさん:私は『黒崎くんの言いなりになんてならない』です。

『黒崎くんの言いなりになんてならない』
高校デビューを果たした主人公の赤羽由宇は、「黒王子」こと黒崎晴人に逆らったため、彼から罰としてキスされてしまう。黒崎の“服従”に抵抗する由宇だったが、次第に彼に心が揺れ動いていく。2016年、中島健人、小松菜奈らキャストで映画化。

“鬼キュン”シーンは…伝説の“耳カプ”?

Hさん:この作品に出てくる黒崎くんは、超ドSの俺様系男子なんです。

人気者で女子たちも「かっこいい」って彼に従う中で、主人公の由宇ちゃんだけが、「あんたのいうことなんか聞かない」と反発するんだけど、そしたら黒崎くんから「お前、気に入らない」っていきなりキスされちゃうの。

「え、この流れで?」というか、感情とか全部無視してのキスだから、もう、パニックですよ!

Iさん:これは…そこに至るまでに少しでも仲がよくなるとか、そういうこともなく?

Hさん:ないね(笑)。もうひとり「白王子」って呼ばれている白河くんっていう男子がいて、由宇ちゃんはそっちの彼が好きだったんだけど、黒崎くんからキスされちゃう。少女漫画って感情が大事じゃん!

通常はお互い好きになっていろいろ積み重ねて、気持ちが通じて初めてキスするところを、黒崎くんは由宇ちゃんと気持ちを重ねることもなく、いきなり「罰だ」「服従しろ」みたいな感じでキスするんだよね。

Mさん:でも、そんなことされたら、彼のことが気になっちゃうよね。

Hさん:そう、いい意味でも悪い意味でも気になっちゃう。最初のキスシーンは1巻の頭の方なんだけど、黒崎くんはその後にもまたすぐにキスしちゃうの。

由宇ちゃんが「私、あんたなんて怖くないから」っていう態度だとキスしてきて、まさに強引な究極の悪魔系ドS男子!この場面は映画の冒頭部分でも観ることができるんだよ。

Iさん:うーん、なんだかいまのところ、唐突すぎてあまりキュンとする余裕がないかも…

Hさん:え、そう?(笑)。むしろ、吊り橋効果じゃないけど、怖い気持ちと恋愛のドキドキが重なっていく作品なんだよね。ただ、この映画、本当にすごいから!

Iさん:映画は何がすごかったの?

Hさん:私、最初は白河くんを演じる千葉雄大くん目当てで観に行ったの。でも、序盤のシーンで遅刻ギリギリで教室に入ってきた由宇ちゃん(小松菜奈)が席に着くと、後ろの席に座る黒崎くん(中島健人)が髪を引っ張って、耳元で「誰にでもシッポふってんじゃねーよ」って小声で言いながら“耳カプ”したの!!

Iさん:えっ!? “耳カプ”? 何それ!?

Mさん:“耳カプ”っていうのは耳たぶを甘噛みするやつ。それが漫画でも結構、インパクトあって、実写はちょっとシチュエーションが違ってるんだけど、「あのタイミングで!?」みたいな感じだったよね?

実写映画の“耳カプ”に「ひゃーーって」なった

Hさん:そう!漫画ではもちろん見ていたんだけど、実写の画の破壊力ときたら・・・。

中島健人くんに完全にやられちゃって!その瞬間、思わず上映中なのに声がでそうというか、「ひゃーーってなった。耳元に何か感じた!」みたいな(笑)。

周りもちょっとざわついてて、テンションというか室内の温度が上がってて、変なグルーヴ感というか一緒に観た子たちが一つになっているのをすごく感じた(笑)。

Iさん:それ、完全に脳内4DXだね(笑)でも、そんな一体感を味わえるなら一度体験してみたいかも(笑)。

Mさん:麻薬だよね、あれは(笑)テンション上がるよね、あれは(笑)。

Hさん:劇場を出る時もニヤニヤしちゃって、「いい時間だったなー」って(笑)。

Iさん:ちなみにそれは誰か友達と一緒だったの?

Hさん:いや、一人。

Iさん:あっ、ごめん。。。で、Mちゃんはなんか最近よかった作品あった?