写真中央がボーカルの幸樹さん

06年に結成され、11年にメジャーデビューを果たし、1月22日にはLIVECD『「活劇ブロードウェイ」 ~武者修行ツアー GRAND FINALE@中野サンプラザ~』リリースするダウト

今回は、ボーカルの幸樹さんに「ヴィジュアル系」に対しての熱い想いを伺ってきました!

 

――昨年の11月29日に行われた中野サンプラザ公演のMCで「ヴィジュアル系に誇りを持っていきたい」とおっしゃっていましたが、幸樹さんにとって「ヴィジュアル系」ってなんなのでしょうか?

幸樹:俺個人的には、「ジャンル」で見られる現状がすごくつまんないなって思うんですよ。負けず嫌いな性格なので。

でも俺らがどう考えても勝手に括られるじゃないですか、もちろん括られる分には全然構わないんですけど、そこで偏見を持たれたりするのが悔しくて。そこに負けたくないっていう気持ちはすごい強いんで。だから今「ヴィジュアル系」っていう言葉にこだわってますね。それまでは全然こだわってなかったんですけど。

なんだろう、「ヴィジュアル系」とはなにか…、看板じゃないですかね?
別に何言われようが構わないんですけど、見たことも聞いたこともないひとたちにああだこうだと決めつけられるところは悲しいなって。音楽やっていれば同じフィールドだし、音楽っていうものを大事にしたいって気持ちは強いですね。

――「ヴィジュアル系」だからこそ音楽にこだわりたい、と。

幸樹:このジャンルでずっとやっていて作っていったものだから、それをわざわざ隠す必要もないし。こっちから世間の流れに合わすんじゃなくて、逆に振り向かせたほうがかっこいいのかな。

対バンイベントでも、出来上がった空間よりかは「なんだろうこの人達…」というスタートから、どこまでリスナーの雰囲気がかわるんだろうって。こないだも韓流のアーティストさんとかと同じイベントに出させてもらって。「アウェイ」みたいな空気を全然感じたりしたことはなかったです。

――昨年11月にシンガポールで行われた音楽フェス「Sundown Festival 2013」にもSCREWと一緒に出演されたそうで。国外ライブの感触はどうでしたか?

幸樹:ずっとシンガポールでダウトのライブをやってほしいという声はあったので、フェスで出れたのは収穫はあったし、また来たいなとも思えたんで。

――ダウトはアジア圏をツアーでよく回ってますよね。海外ツアーはお客さんの反応だったり、会場の構造から違ったりすると聞きます。

幸樹:「ライブハウス」という概念が無い国もあって。BARの延長線上だったりとか。「あ! ここでやるんだ…!」みたいな面白さがある。本当に最低限の機材や設備でライブをするんですけど、おそらく言葉も通じてない。でもそういうのを関係なく音楽で通じ合えているところが楽しいんですよ。だってCDも売っていなくてYouTubeでしかダウトのことを知ることが出来ない国でもライブをしたんですよ。それだけを頼りに会場に足を運んでくれる事自体が運命を感じるから…。