『ごちそうさん』はダジャレ押し! 朝ドラのひねった“週タイトル”の歴史

2014.1.21 17:30

NHKの朝ドラ『ごちそうさん』が年明けから後半戦に入った。週間平均視聴率もコンスタントに21%以上を獲得している。そんな『ごちそうさん』のちょっと気になることが“ダジャレ押し”の週タイトルである。そこで今回は、朝ドラにおける週タイトルの歴史を振り返ってみよう。

第89作品目の朝ドラ『ごちそうさん』が、年明けから後半戦に入っている。前半(9月30日~12月28日)の平均視聴率は、関東が22.2%、関西が21.2%(ビデオリサーチ社調べ)。後半に入ってからの週間平均視聴率も、コンスタントに21%以上を獲得している。

大ブームになった前作の『あまちゃん』終了後、あまロス症候群にかかる人も続出したが、始まってみれば『ごちそうさん』も高い支持を集め、ここまでの視聴率は『あまちゃん』を上回る結果になっている(『あまちゃん』故郷編の平均視聴率は20.9%)。

そんな『ごちそうさん』の今後の展開も楽しみたいところだが、その前にちょっと気になることがある。オープニングのタイトルバックで表示される、ダジャレ押しの週タイトルだ。というわけで、今回は朝ドラにおける週タイトルの歴史を振り返ってみよう。

 

サブタイトルのはしりは『君の名は』や『ひまわり』

NHKの朝ドラで、作品全体のタイトル以外のタイトル(いわゆるサブタイトル)がついたのは、1991年の『君の名は』が最初だったと思う。この作品は六部構成になっていて、第二部が「結婚編」、第三部が「旅立ち・北海道編」、その後「愛ふたたび・志摩編」「愛のゆくえ・対決編」「それからの二人・夫婦編」と続いた。

今さら説明するまでもないが、『君の名は』という作品は、戦後にラジオドラマで放送されて、1950年代に岸恵子の主演で映画化もされた名作。それを朝ドラでリメイクしたのだが、予想したよりも視聴率が上がらず、脚本家を複数起用するなど、途中で何度もテコ入れがされた。

また、朝ドラは1975年の『水色の時』以降、基本的には半年で1作品のペースで作られているが、この『君の名は』は1年間の放送だった(その他の例外は、1983年の『おしん』と1994年後半から95年前半にかけての『春よ、来い』。どちらも橋田壽賀子の作品)。

つまり、そういうストーリーの間延びを避ける事情もあって、1991年版の『君の名は』は、サブタイトルつきの六部構成になったと思われる。

その後、本格的なサブタイトルがついたのは、1996年度の前半に放送された『ひまわり』だった。今でこそ1週間でひとつのエピソードを消化するやり方が当たり前になっているが、初めてそのパターンを2週間一区切りでやったのが『ひまわり』だった。だから『ひまわり』には2週間ごとにサブタイトルがついている。

しかも、この時すでにひねったタイトルが使われていて、有名なことわざに疑問符をつけるというやり方だった。たとえば「出るクイは打たれるの?」「人は見かけによらぬもの?」「可愛い子には旅をさせよ?」「子はかすがいじゃないの?」といった具合だ。

脚本は井上由美子。のちに『ギフト』『きらきらひかる』『GOOD LUCK!!』『白い巨塔』『マチベン』などの作品を世に送り出して、現在はテレ朝系で『緊急取調室』を書いている。

ヒロインは、当時まだ「とんねるずのみなさんのおかげです」で下ネタコントもやらされていた松嶋菜々子。この作品をきっかけにブレイクして、『GTO』『魔女の条件』『やまとなでしこ』などの主演を務めるようになった。

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