撮影:川野結李歌  拡大画像表示

声優としての三澤紗千香の名を大きく印象づけたのは、やはり2012年4月より放送された『アクセル・ワールド』の黒雪姫/ブラック・ロータス役だろう。

7月からは同番組で後期ED『ユナイト』をアーティストとして担当、この曲を引っさげてアニサマに鮮烈に初登場したのは、ひとつの役、ひとつの作品との出会いが大きく人生を変えるシンデレラストーリーでもある。

三澤の初のミニアルバム『ポラリス』には6曲の楽曲が収録されているが、これらは全て劇場版 『とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』の挿入歌。三澤はこの作品にゲストヒロインの歌姫・鳴護アリサとして参加しており、単なるアーティストとしての歌唱ともキャラクターソングともまた違う、オリジナルな立ち位置での歌唱となった。

劇場版を通してみれば歌と演技両面で彼女の魅力を知ることができるのは嬉しい。一枚一枚のCDや楽曲にキャラクターとの関係性を込めながら、とても大切にリリースしているのが印象的だ。

8月6日(水)には、2014年7月開始のアニメ『白銀の意思 アルジェヴォルン』のエンディングテーマとなる『フェイス』をリリースすることが決定している彼女。ラジオなどでは時に自虐を交えた軽妙なトークが印象的な三澤だが、インタビューで見えてきたのは音楽とファンと向き合うことに対してどこまでも真摯な姿だった。
 

3年目は「私だけじゃなくてみんなも笑顔にしなきゃ」

──3回目のアニサマ出演が決まった時はどう思いましたか?

三澤紗千香 1回目もびっくりしましたし、あの憧れの夏のアニサマに出演できるなんて本当に光栄なことだと思いました。2回目はこんな幸運が続くわけ無いとまたびっくりして、3回目はさらに…(笑)。毎回毎回びっくりが大きくなって、呼んで頂けて本当に嬉しく思っています。

──回数を重ねて気持ちに変化はありましたか?

三澤 1回目はただただ緊張だったのが、2回目は少し楽しむ余裕ができたかもしれません。そんな緊張と笑顔の体験を乗り越えて、3回目は私だけじゃなくてみんなも笑顔にしなきゃって気持ちになりました。

去年アニサマのステージで歌ったのが本当に楽しい経験だったので、今はまたあの場所で歌えるんだって嬉しさが一番大きいですね。私自身、もっと楽しめたらいいな、もっと余裕を持ってみんなを楽しませられたらいいなと思うし、去年や一昨年よりは三澤紗千香のことを知ってくださっている方もいるんじゃないかなと思うので。

作品を背負っている部分もあるので、たくさんの人のあったかさを感じながら、会場いっぱいの人の心に響くような歌にしたいと思います。