Berryz工房

――菅谷さんはグループの中でも”末っ子”ですが、その立場からみて、メンバーとの関係性などグループとしての変化を感じた部分はありましたか?

菅谷「メンバーみんな同期ではあるんですけど、やっぱり自分が末っ子だったのもあり、自分から話しかけたりも苦手だったので気を使っている部分はありました。

でも、ハッキリとは覚えていないんですが、あるときからフッと打ち解けられた瞬間があって、自分の意見や『こうしていきたい』という思いを伝えられるようになったんです。それまではメンバーの意見に便乗してしまうことが多かったんですけど、『私は~だから、ここは違うと思う』と伝えられるようになったと思います。

メンバーも、昔はまわりの大人の方たちに言われたとおりただ動くことが多かったんですが、最近は、ライブの曲順や衣装、演出の中でメンバーの意見を取り入れられるようになりましたね」

――例えば、ライブのMCなどは事前にメンバー間で話し合うんですか?

菅谷「します。MCだと、もも(嗣永桃子)や他のメンバーが考えて、『こうしたら面白いんじゃないか』という意見を色々と出してくれます。私はどちらかというとMCや構成を考えるのは苦手なので、衣装やメイクを考えるのは担当しています」

――ファッションについては特に、ブログなどでも随所にこだわりがみられるんですが、意識するようになったきっかけはあったんですか?

菅谷「以前、友だちのきゃりーちゃん(きゃりーぱみゅぱみゅ)といっしょに原宿系ファッションの雑誌で共演したんですけど、そのとき『こういうファッションもあるんだ』という新たな発見をしてから目覚めたかもしれません。自分の中でも色々な服に挑戦したいと思いはじめて、日によって着る服を替えるようになり、女の子らしいものを身に付けてみたり、カジュアルな格好をしてみたり、その日の気分に合わせて着る服がぜんぜん違いますね」

――続いて、歌の話となりますが、ファンの中でも「『雄叫びボーイ WAO!』で力強い歌声に変わった」という話題があるのですが、何かきっかけや理由はあったんですか?

菅谷「それまではレコーディングディレクターの方が指示してくださったんですけど、この曲のときにつんく♂さんがいっしょにブースに入って、そばに立って指導してくれたんですね。『次はこういう風に歌ってみよう』とか『もっとここに息を入れてみよう』とか、そのときに色々な歌い方を教えてもらって、自分の中でも声の出し方への新しい発見があったんです。だから、そこから色々と意識が変わってきたんじゃないかと思います」

――今、デビュー当時の楽曲を歌う機会もあるかと思うのですが、当時と現在でみられる変化はありますか?

菅谷「10周年記念ライブ(2014年3月3日 開催)で、デビュー当時の曲を何曲か歌ったんです。『ファイティングポーズはダテじゃない』とか、7人で歌うのがもう何年ぶりかみたいな勢いだったので、リリース当時はみんなかわいい声だったのに、年齢も重ねて貫禄のある歌い方になっていたんですよ(笑) 

私たちも『昔の私たちをそのまま再現したい』という思いがあったので、しゃくりとか歌の細かな部分もなるべくマネしたかったんですが、やっぱりちょっとふだんと違くて歌いにくかったですね。ただ、ファンの皆さんも喜んでくれたので『歌ってよかったな』って思いました」