セガさんに聞いてみた!

親子で堪能した『うのチャレ』ですが、右脳をテーマにした幼児向けのゲームは、まだ非常に珍しい印象です。そこで、セガの開発スタッフの方に『うのチャレ』誕生の秘密や開発の裏話などをお聞きしてみました。

1.『うのチャレ』はどんなきっかけで誕生したのでしょうか?

――“知育遊具”をデジタルで作りたいというところからスタートしました。ゲームでナビゲートしてくれるキャラクター“うのティー”は先生、筐体も“教室ふう”にして、子供たちに勉強してもらうようなイメージにしています。

2.ゲームに七田式を取り入れたのは?

――きちんと“知育”というところに向き合いたかったので、当初からしちだ・教育研究所さんに全面監修をお願いし、ゲームの設計ひとつひとつをチェックしていただきました。

ゲームの問題はすべて七田式教育に基づくものにし、画面の見せ方についても「これは集中力を妨げる」と指摘されたものは排除し、できるだけ効果的に遊び・学べるようにデザインしています。これまでのゲームの見せ方や作り方とは大きく異なる点もあり、作る側としても新鮮でした。

また、おまけのドリルについても、一部は七田式教育を取り入れたオリジナルの教材になっています。

 

3.デザインや絵にはどんなコダワリがあるのでしょうか。

――絵はかわいらしく親しみやすいものにしました。また、今回はあまりデジタルっぽくないものを目指し、アナログっぽさを意識して出しています。たとえば、ゲーム画面でも全部CGで作るのではなく、一部を粘土を使ったクレイアニメ風にしたり、紙工作で作ったりしたものを撮影して取り込んでいます。

 

 

――親子で一緒に遊べる知育遊具をめざし、さまざまな工夫を凝らしました。ゲームのいちばん最後に、親向けの分析結果も出るので、これからの育児や学習の参考にしていただければと思います。
 

 

今後はキッズスペースにも登場予定


キッズスペースに置かれた『うのチャレ』のイメージ。親子だけでなく、兄弟や友達とも一緒に遊べる!(無料で遊べます!) 拡大画像表示

今後は、お店やショッピングセンターのキッズスペースなどにも『うのチャレ』が設置される予定とのこと。ただし、こちらでは1回のプレーで1種類のゲームが遊べる、おまけのミニドリルは出ないなど、たくさんの子供たちが繰り返し遊べるように、仕様を変更しているそうです。
 

 

デジタルとアナログのいいとこどり!

2020年までには全小中学校にデジタル教科書が取り入れられるなど、教育の場でのデジタル化がどんどん進んでいます。そうしたなかで、デジタルを積極的に取り入れた“楽しく学べる”知育遊具は、スマホネイティブと呼ばれる子供たちにとても受け入れられやすいものでしょう。

『うのチャレ』で、個人的に「いいな」と思ったのは、ミニドリルというアナログもうまく取り入れているところ。ゲームやデジタルにこだわらず、「どうしたら子供たちが楽しめるか」、そして「右脳教育のために有効か」ということをしっかり考えて作られている感じがしました。

 

子供は遊んで楽しい。親は、子供の成長ぶりがわかってうれしい。そんな一石二鳥な時間を過ごせそうです。
お店やキッズスペースで『うのチャレ』を見かけたら、親子でぜひチャレンジしてみることをオススメします!

©SEGA しちだ・教育研究所監修

編集/ライター。パソコン週刊誌に15年ほど在籍後、フリーに。デジタル全般から、ゲーム、教育、グルメ、ホビー、文具まで幅広く探索中。デジタルネイティブな男子の母でもある。http://izumi-aikawa.strikingly.com/