アニメ制作にクラウドファンディングはどう使えばいい?

日本のアニメ業界全体に関する質問に関しては、

「今の日本のアニメ業界は、国が動かないと突破口を開けないところまできています。しかし日本の政治家や偉い人はアニメを見ていません。

きっとどんなに有名な作品のプロデューサーでも、それだけで話を聞いてくれることはないでしょう。彼らと話すためのパスポートが必要なので、博士号を取るために慶應大学院に通っています」

と、現状のアニメ制作への危機感について言及。

またアニメ制作におけるクラウドファンディングの可能性についての質問も飛び出しました。

「可能性はあると思うし、日本最大手のクラウドファンディングの社長が相談にきたことがあります。

ただ、クラウドファンディングでアニメをなかなか作れない理由としては、アニメを1本つくるのに2億以上かかるのに対し、クラウドファンディングで集められるのは日本の実績だと4~5000万円止まりだから。これは日本国内の話なので、世界規模で考えれば世界中のファンから2億~3億くらい集められたら、可能かもしれません。

一方でその場合、世界中のファンが知っているアニメ監督やスタジオの場合は、クラウドファンディングでなくてもお金が集まります。

クラウドファンディングをしてでもお金を集めてアニメを作りたい、という人だとお金が集まらず、クラウドファンディングをしてお金が集まる人は、そもそも別の方法でもお金が集まる。なので、なかなかうまくいかない。

でも僕、ひとつアイデアがあって、オリジナルアニメを作るための“種”を作るために、お金を集めるというのはアリだと思います。

PVを作るためのお金をクラウドファンディングで集めて、その出来がよかったら企業がよりイメージしやすく作品に対して投資してくれる可能性が上がるので、ステップアップの手段として使うのはアリではないかと」

と、クラウドファンディングでアニメ制作の資金を集めることの難しさとアイデアを語りました。

イベント後半では、ヤオヨロズが手がける新作アニメ『ケムリクサ』のPVが上映され、参加者から大きな拍手が贈られました。

またPV上映後に福原さんは「ヤオヨロズのスタッフは今まさに『ケムリクサ』を一生懸命つくっていて、そのためたつき監督は(アニメノースへ)来れなかった、この拍手は監督をはじめスタッフに届けたいです」とコメントしました。

最後は逆に福原さんがカナダのファンに向けて質問を行いました。「日本のアニメを普段どこで見ることが多い?」と福原さんが質問をすると、「クランチロール、Netflix、Blu-ray」とファンが回答。また「日本のアニメスタジオは何を意識して作れば良い?」と質問したところ、「みなさんの好きなものを作って楽しませてくれ」との回答がありました。

カナダのアニメファンの前で語られた貴重な福原さんのトーク、いかがだったでしょうか。今後も福原さん、そしてヤオヨロズから生み出される新たな作品に期待が膨らみます。

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