夫婦にとって、家事の分担は離婚原因になるほどの重大な問題のひとつだといいます。「夫の家事教育に失敗」し、家事はひとりでこなしているという女性の嘆きも耳にします。その一方で、家事や育児の分担について、概ね良好な状態であるという夫婦もありますが、そこにはコツがあるようです。

今回は、夫との家事分担を失敗しないコツと、もしも失敗しても巻き返しができるタイミングについてご紹介します。
 

夫の分担に手を出さない

洗濯すれば、ポケットのティッシュをそのまま洗い、無惨な状態で洗濯物が洗い上がる。お皿洗いを任せると、ヌルヌル、ヌメヌメ…油が残った状態で、自信満々に「終わったよ」と言う夫…。

こんなエピソードとともに「夫の家事の出来なさ加減にイラっとすることがある」という妻側の不満を聞いていると、家事について、妻から及第点をもらえる男性は、日本にひとりもいないのではないかとさえ感じます。

でも不満に任せて、一旦決めた家事分担の割合を侵し、夫の家事を引き受けてしまうと、家事分担の失敗確定です。男性は「どうぞどうぞ、僕は下手、君の方が上手だから、君がやってよ」と、心の中で「家事分担が減った! ラッキー」と思いながら、家事から手を引きます。(夫の立場から考えると、ガミガミ怒られながら手出しされれば、家事に積極的になれないのも仕方ないと思います…)

そして、この時点から妻の分担が増えます。一旦崩れた家事分担のバランスは、戻すことが難しいようです。妻の方は、冷静になった時に「家事分担に失敗した」と気付くのです。

家事分担を成功させるためには、夫に割り振った家事については、手出しをしたくなるのをぐっとこらえることが必要と言えます。ヘタクソな洗濯も、回数を重ねれば、慣れて上達するものです。

これから何十年も家事を分担していくと考えれば、最初の数ヶ月間は家事下手な夫に我慢してでも、時間をかけて家事ができる夫に育てる方が懸命です。

でもでも、許せないんですよね、ヌルヌル油汚れが残ったお皿…。