最近、「腸内環境が健康を左右する」と話題になっていますよね。人によっては積極的にチーズやヨーグルトなどを摂っている男女も少なくないかもしれません。

一説によれば「第二の脳」と言われるほど、私たちの体に影響を与えている腸。でも、健康にいいことは聞いたことあるけど、特別意識したことはない……。そんな若い男女も多いのでは?

実際のところ、どうして腸内環境を整えることが健康につながるのでしょうか。今回はそのワケと、自分の腸内はどのくらい健康なのか。簡単にセルフチェックできるポイントと、気をつけたい生活習慣についてまとめてみましたのでご紹介します。

 

腸の元気が体の元気につながるワケとは?

突然ですが、「自然治癒力」という言葉を聞いたことはありませんか?これは私たちがケガをしたり病気にかかったりした時、人間が自分で自分の体を治そうと働きかける力のことです。その自然治癒力のなかで最も大きな役割を担っているのが「腸内細菌」と言われています。

裏を返せば腸内環境が整っていなければ、抵抗力が落ちている時に元気になりにくいと言えそう。腸が第2の脳と言われるのも、それだけ腸が人間の体に影響を及ぼしていると考えるのが自然かもしれません。

あなたも会社に行くのが億劫になったり、人前で発表をしなければいけない時に、急にお腹の調子が悪くなって下痢をしてしまった経験はないでしょうか?

なにか強いストレスを感じてお腹の調子が悪くなるのは、腸にたくさんの神経叢が集中しているからとのこと。これは他の臓器には見られない特徴だそうで、いかに腸が健康と密接に関わっているかがよく分かりますよね。

 

便の大きさと形で体調管理をしよう!

腸が健康と深い繋がりがあると分かれば、次に気になってくるのが「自分の腸はどのくらい健康なのか」ということです。近頃いまひとつ調子が良くない人もそうでない人も、実は毎日の便を確認することで自分の健康をセルフチェックできるって知っていましたか?

森永乳業株式会社が20~50代の男女11656人に「腸内劣化」について調査を行ったところ、1週間の便の数は平均5.4回。特に20代を中心に、若い世代ほど便の回数が少なかったそう。毎日排便がある人も全体の約半数であることから、定期的に便がない人は摂取する食べ物を見直してみるといいかもしれません。

1回の健康的な便の量は、およそ150~200gと言われています。また理想的な便はつやのある黄土色で、バナナのような形状をしており、匂いもキツくないとのこと。ご自身の便と比べてどうでしょうか?

反対に色が黒く赤っぽかったり、形が細くコロコロと小さい、水分が多いといった便は腸内細菌のバランスが崩れているそう。用を足した後は便の大きさと形を、こま目にチェックする癖をつけると良さそうですね。