「やっぱり若さですね、彼女とは飲み屋で知り合いましたが、最初は“綺麗な子だなぁ”って思っていた程度。彼女から頻繁にメールが来て、最初は飲み屋の営業だと思っていたんです。

でも店でなく外で会いたがる様子を見せるのでデートを重ねてみると、本気で自分のことを想ってくれていることがわかって。もともと妻とは別居中でしたので、自分も捨てたもんじゃないなぁと、自信を取り戻すきっかけをくれました」

彼女と出会ったときには60歳の還暦が目前だったというYさんは、妻とも別居中で新しい恋愛になんてまったく興味はなかったそう。でも自分の娘ほどの年齢の女性が本気で慕ってくれている様子を見て、恋愛の仕方を思い出したんだそうです。

「娘にはまだ話していません。自分とさほど年の変わらない女性と交際していると知ったら、相当驚くと思いますし。でも将来的には一緒になりたいと思っているので、いつか息子と娘にも話をするつもりです」とYさんは笑顔で話してくれました。

 

ケース2:男性56歳Iさん(交際相手は35歳)

21歳年下の女性と交際する会社員でバツイチのIさん。交際中の彼女は、外資系の会社に勤めるバリキャリ女子だそう。

“倍以上”ではないにせよ、かなり年の離れたカップルなのですが、なんと、結婚は考えていないそうです。

「僕は会社員なんですが、今の会社は60歳で定年退職になることが決まっています。彼女のことは大好きなのですが、今の僕と結婚しても、定年後も今みたいな暮らしが続けられるか、不安が大きいんです。

彼女は結婚経験がないので、“結婚したい”と言っていますが、僕と結婚して彼女が生活の面倒を見るようなことになるのは、男として情けないと思ってしまって…。結局、踏ん切りがつかないで別れることもできず、結婚もできずにズルズルしちゃってます」

彼女のことを好きだけれど、年齢差による現実が突きつけられている形といえるのではないでしょうか。

“倍以上男子”に経済力があるのも働いているうち、という実態も少なくなさそうですね。

Iさんの場合は、彼女のことを大切に思うからこそ、どうしていいのかわからないんだそうです。年齢差カップルならではの“壁”といえるかもしれません。