いまさら聞けない格安スマホの始め方

2015.3.24 18:53配信
 スマートフォンが通信を行うためには、電話番号を特定するためのID番号が記録されたICカード「SIMカード」が必要となる。このSIMカードがスマートフォンに挿されていなければ、音声通話やデータ通信が行えない。

最近「格安スマホ(スマートフォン)」という言葉がテレビや一般誌などにもよく登場する。筆者も母親から「格安スマホにしたいんだけど」と相談されたぐらいだから、漠然としたイメージは広く一般層にも浸透しているようだ。しかしいざ格安スマホを導入するときに、なにを買い、どのように設定すればいいのかわからない方が多いのではないだろうか? というわけで今回は、できるだけ噛み砕いて格安スマホの導入方法を説明したい。

●格安スマホの基礎知識

格安スマホは、「格安」のSIMカードと、「格安」のスマートフォンの組み合わせで利用できるようになるわけだが、それぞれには大きく分類して下記のような種類がある。

<SIMカードの種類>1.音声通話機能付きSIMカード2.SMS機能付きSIMカード3.データ通信専用SIMカード

SIMカードには、音声通話とデータ通信が可能な「音声通話機能付き」、データ通信可能でSMS(ショートメッセージサービス)を送れる「SMS機能付き」、データ通信可能だがSMSを送れない「データ通信専用」の3種類があり、これにさらにカードサイズの異なる3タイプがある。LINEなどSMS認証を行うアプリを利用するためには、「音声通話機能付き」もしくは「SMS機能付き」のSIMカードを選択する必要がある。

<スマートフォンの種類>1.国内向けに販売されているSIMフリーのスマートフォン2.ドコモ、auの中古スマートフォン3.海外向けに販売されているSIMフリースマートフォン

現在、ドコモ、au、ソフトバンクの各キャリアから販売されているスマートフォンには、他のキャリアのSIMカードを入れても動作しないようになっている。これが「SIMロック」だ。このSIMロックがかかっていないスマートフォンのことを「SIMフリースマートフォン」と呼び、近年家電量販店でも入手可能になり、コーナーなども設けられるようになった。なお、2015年5月に、SIMロック解除が義務化される。そのため、販売当初は「SIMロック」がかかっていても、ユーザーの要望があれば、原則として無料で「SIMロック」を外してもらうことができるようになる。

日本通信、IIJmioなどドコモの回線を利用するMVNO事業者のSIMカードはドコモのスマートフォンで、mineoなどauの回線を利用するMVNO事業者のSIMカードはauのスマートフォンで使用可能だ。そのため、格安SIMカードと中古のスマートフォンを組み合わせて利用する人も増えており、最近ではゲオやハードオフなどでも格安SIMカードと中古スマートフォンが並べて販売されている。しかし設定がやや煩雑だったり、そもそも利用できない端末もあるので、一般の方にはあまりオススメできない。

なお、海外向けに販売されているSIMフリースマートフォンを日本国内で購入できるリアルショップ、通販サイトが増えているが、それら端末のほとんどが“技術基準適合証明(技適)”を取得しておらず、日本国内で利用すると電波法違反になる恐れがある。

●どこでなにを買うべきか?

上記のとおり、“格安”のSIMカードと、“格安”のスマートフォンにはそれぞれ3種類があり、あわせて9通りの組み合わせがあることになる。すべてを網羅するとあまりにも膨大な文量になるので、今回はフィーチャーフォン(通常の携帯電話)を使っている方がスマートフォンを買い増しするという前提で、購入するべきSIMカードとスマートフォンをご紹介し、その設定方法までを解説しよう。

SIMカードにSMS機能付きの「IIJmioウェルカムパック for BIC SIM」を選んだのは、コストパフォーマンスに優れているからだ。現時点ではミニマムスタートプランが月額料金1040円でデータ通信量が2GBだが、4月1日より料金そのままでデータ通信量が3GBに増量される。通勤・通学中に毎日1時間動画を見続けたりしなければ、データ通信量3GBを使い切ることはないはずだ。

「IIJmioウェルカムパック for BIC SIM」より月額料金が安いSIMカードもあるが、このSIMカードは比較的通信速度が安定しており、筆者の生活圏では15Mbps以上の通信速度がコンスタントに出ている。音声通話機能付きSIMカードを選ばなかった理由はフィーチャーフォンを継続して利用するため、データ通信専用SIMカードを選ばなかった理由はSMS認証が必要なLINEなどのアプリが使えないためだ。

「ZenFone 5 LTE」をオススメする理由はやはりコストパフォーマンス。ドコモ、au、ソフトバンクなど大手3キャリアのフラッグシップモデルと比べるとカタログスペックで見劣りするが、高速なLTE通信に対応しつつ、量販店で3万円を切る価格で入手可能とお買い得感が高い端末だ。ワンセグ、おサイフ、赤外線機能などを使わないのであれば、2-3年はメインスマートフォンとして十分活躍してくれる。

●設定方法はどうする?

「IIJmioウェルカムパック for BIC SIM」と「ZenFone 5 LTE」の組み合わせであれば、それほど設定作業は難しくない。これから設定のポイントを説明しよう。

以上でSIMカードの設定作業は終了。「ZenFone 5 LTE」には「IIJmioウェルカムパック for BIC SIM」の設定が最初から用意されているので、APN、ユーザー名、パスワード、認証タイプなどを入力する必要はない。

今回は「SMS機能付きSIMカード」と「国内向けに販売されているSIMフリースマートフォン」の組み合わせで、格安スマホの導入方法をご紹介した。もちろん「音声通話機能付きSIMカード」を選んでもいいし、フィーチャーフォンの回線契約からMNPすれば、ふたつの端末をひとつにまとめられる。

しかしまずはお試しで「SMS機能付きSIMカード」でスマートフォンを始め、本格的に移行したくなったときにメイン回線をMNPしても遅くはない。今回オススメした「ZenFone 5 LTE」は、そのときにも利用できる端末なのだから。(ジャイアン鈴木)

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