100%確実なのは「積立貯蓄」

なんとなく貯めようと思ったり、現金を別の銀行に移す手間をかけたりすると、どうしてもお金を貯めることをサボってしまいます。

給料アップした分を、もっとも確実に貯める方法は「自動引き落とし」です。自動的にアップ分を貯金することができれば、今までと同じ生活をすればいいだけですむからです。

給与振込口座のある銀行で「積立定期預金」をセットすると、指定日に指定金額を普通預金から引き、定期預金として積み立ててくれます。給与振込日の翌日などに、手取りの2~3%でもいいので引き落とされるよう手続きしてみてください。最近ではネットバンキングやATMで手続きが完了することもありますので、銀行のHPを確認してみてください。

会社がもし「財形貯蓄制度」を持っていたら、貯金額を引いたものを給与振込するので確実さは高まります。詳しくは人事部に質問するか社内HPで確認してみてください。

投資に興味があるなら、「積立投資信託」という手もあります。日本や世界の株で運用することができ、うまくいけば年5~10%の利回りも夢ではありません(昨年度の企業年金運用は11%の実績です)。ただし、タイミングによっては大きくマイナスになることもあります。

 

給料アップの年はお金を貯めるチャンスの年!

給料が上がることはなかなかありません。しかも、物価や増税と無関係で給与が増えることはさらに珍しいことです。

昨年は消費税が8%になった分、給料アップも相殺されてしまいました。来年は消費税が10%になる予定もあり、給料アップがまた相殺される可能性があります。

今までと同じ生活をすればお金が貯まるなんて、これはラッキーな状況です。ぜひ、「給料アップの年をお金を貯めるチャンスの年」にしてみてください。

10年後、20年後に「2015年に決心して良かった!」と思える日がくるかもしれませんよ。

やまさき・しゅんすけ 「人生の幸せの問題は、たいていはお金の問題である」という考えのもと、お金と幸せについて考えるファイナンシャル・プランナー(FP)。公的年金制度・退職金制度、投資教育が専門。Twitterでは毎日一言「お金の知恵」をツイートしてます。副業はオタクで、まちあるき、アニメとコミック、ゲーム好き。所属学会は東京スリバチ学会と日本年金学会