ママ友は見た!LINEグループでの悩み

よくもわるくも世間を騒がせている“LINE”がここでも登場する。
保護者のママのうちの誰かが、行事があるごとにすぐにLINEのグループを作る。作っているママは親切心のつもりだが、そこまでの付き合いは必要ないと思っているママは困惑気味。そして、このLINEの中で熾烈なカースト争いがあるとか。

例えば、卒園前の担任教諭へのプレゼントは、保護者がこっそり用意するのが恒例らしいが、誰が代表して渡すか、また何をあげるかでかなり揉める。

子育てに関しての悩みなどを相談するLINEグループなら、まだ建設的かもしれないが、ママ同士の見栄の張り合いや戦いに力を使っていては、本末転倒ではないだろうか。

担任の先生も困惑!ママたちの行事じゃないよ

幼稚園教諭のAさんは、立場上ママ同士の争いをことあるごとに見るのだそう。
幼稚園の行事は、子供たちの頑張りどころ。と言いたいところだが、ママたちの方が頑張っていることも少なくないよう。

「夏休みに工作をしましょう」という課題を出せば、他の家庭に負けたくない、とパパまで無理矢理総動員させて、立派な作品を作り上げる。その結果、大人が手を入れている感が満載の作品が、夏休み明けの教室に並ぶのだ。

また、1年に1回ある演奏会でも、事件は起こる。
ママたちに言わせると、“メイン楽器”と、“その他大勢楽器”があり、選ばれる楽器には歴然とした差があるようだ。

そして、それぞれの楽器を誰が演奏するかは、担任の先生が適正などを考え子どもを指名する。大太鼓や小太鼓などのいわゆるメイン楽器は目立つので、そこに自分の子が選ばれれば鼻たかだか。しかし、自分よりできないと思っている他の家庭の子がメイン楽器に選ばれ、自分の子がピアニカなどその他大勢楽器に選ばれると、たちまちクレームが入るのだそう。「どういう基準で選んだのか」「うちの子は、あの子よりどこが劣っているのか」など延々と質問が終わらないそうだ。

これが、この先子どもが成人するまで十数年続けば、子どもはどうなってしまうのだろうか。きっといい影響は皆無だろう。

次第にエスカレートしていくママ同士の戦争。家柄やママ達の勝ち負けによるカーストは、子どもの成長には関係がない。子どもたちとママたちが、無駄なカースト争いで苦しまないことを願う。

月の労働時間350時間、音楽プロモーターでワーカホリックだった上にライターを兼業する無謀な87年生まれ。毎日アーティストと飲んだくれ、明け方に帰宅するという生活を5年間続ける。 現在はフリーランスのライター。女性の社会問題・仕事女子の生態・エンタメに従事。