Apple、モバイル端末向けOS「iOS 9」プレビュー、今秋提供へ

2015.6.10 20:14配信
「iOS 9」は今秋、iPhone 4s以降、第5世代iPod touch、iPad 2以降、iPad mini以降を対象に提供する

Appleは6月9日、今秋提供するモバイル端末向けOS「iOS 9」を公開し、iPhone、iPad、iPod touchの新しいソフトウェアをプレビューした。iOS 9ベータソフトウェアとSDKは、iOSデベロッパプログラムのメンバーを対象にdeveloper.apple.comで提供を開始したほか、パブリックベータプログラムはbeta.apple.comで7月に提供する。

iOS 9は今秋、無料ソフトウェアアップデートとして、iPhone 4s以降、第5世代iPod touch、iPad 2以降、iPad mini以降を対象に提供。音声アシスト機能「Siri」を新設計し、文脈にそったリマインダや、写真・ビデオを検索する新しい方法を追加した。ユーザーの先を読むアシスタントとしての機能は、プライバシーを損なうことなく最も関連性の高い情報を表示。これまでの利用パターンをもとに、ユーザーが使うアプリケーションや連絡する相手を自動的に提案したり、交通状況を考慮したうえで予定に間に合うように出発すべき時間を知らせる。

特定の場所や特定の時間によく聞くものを学習し、例えば、ヘッドホンを差し込んだり、クルマに乗り込んだときに、好みのアプリケーションの再生コントロールを自動的に表示することが可能になる。検索クエリをタイプすると、スポーツのスコアやスケジュール、ビデオや簡単な数学計算など、これまで以上に多くのカテゴリから検索結果を表示する。

内蔵アプリケーションは、マップに主要都市の交通機関網と時刻表のサポートが加わった。地下鉄の駅の入口と出口を地図上に表示し、移動の詳細を表示。マップが電車、地下鉄、バス、徒歩を組み合わせて表示する機能や、食べ物、飲み物、ショッピングなどの情報を検索すると近くにある関連施設を表示する「Nearby機能」を備える。なお、マップの交通機関情報は、ボルチモア、ベルリン、シカゴ、ロンドン、メキシコシティ、ニューヨーク市、フィラデルフィア、サンフランシスコベイエリア、トロント、ワシントンD.C.を含む一部の主要都市、北京、成都、上海を含む300以上の中国の都市で提供する。

メモアプリケーションはデザインを一新。指を使ってスケッチを描いたり、To-Doリストの進捗を確認するためのチェックリストを簡単に作成したり、写真をメモに直接取り込むことができる。他のアプリケーションから重要なアイテムを直接メモに取り込み、iCloudを使って簡単に起動中のすべてのデバイス上でそれらを同期させることができる。

Newsアプリケーションは、さまざまな出版元と100万以上のトピックからベストな記事を提供。ユーザーが興味のあるすべての記事を学習し、友人と共有したり、後で保存したりすることが簡単にできる関連コンテンツを提案する。カスタムタイポグラフィー、ギャラリー、オーディオ、ビデオ、インタラクティブなアニメーションをサポートするデジタルパブリシングフォーマット「Apple News Format」を採用した。

支払いツール「Apple Pay」には、WalgreensやKohl's Department Storesなどの小売業者や小売業者発行のクレジットカードやポイント還元プログラムを追加。新しいWalletアプリケーションで自分のカードを管理できる。来月からは英国でもApple Payを提供する。

iOSの基盤は、バッテリを最適化することで駆動時間を1時間伸ばすことが可能になるとともに、低電力モードなどを改良した。ソフトウェアアップデートでは、インストールするための容量がこれまでより少なくてすむ。Install Laterの機能を使うと、デバイスを使っていない時間にアップデートすることも可能。セキュリティ機能は、デバイスを保護するパスコードを強化し、2段階認証をiOSに直接内蔵。Apple IDに不正アクセスされにくくする。

iPadはマルチタスク機能に対応。スワイプするだけで最初に使っていたアプリケーションを終了せずに別のアプリケーションを同時に使うことができるほか、素早くタップすると、二つのアプリケーションを横にならべて同時に使うことができる新機能「Split View」にアクセスできる。FaceTimeで通話やビデオ会話を続けながら好きなアプリケーションを使うことができる「Picture-in-Picture」機能も備える。使用中のアプリケーションに合わせたアクションを表示する「Shortcut Bar」は、入力がこれまで以上に速く、簡単。新しいMulti-Touchジェスチャー機能によってテキストの選択と編集もこれまで以上に簡単にできる。

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