2.片付けを成功させるには、まず己を知れ!

片づけを成功させるコツは、「片付けの先にあるゴールを考えることだ」と下村さんは語る。価値観の整理と、自分の片付けの癖を知ることが成功への近道。まず、何のために片付けるのか? どんな暮らしがしたいのか? 何を大切にしたいのか? など、自分が大切にしたいことと向き合おう。

つまり「整理とは不要なものを捨てるのではない、必要なものを選び取ること」と下村さん。このステップをなくして整理、そしてその先の収納や片付けへは進めない。

己の片付けの癖を知ることも大切だ。癖で分けた場合、人間は大体4つのタイプに分かれるという。

A きっちり計画的に物事を進められるタイプ 
B 情報収集はできるが、実際にはうまくできないタイプ 
C 興味があることにばかり集中し、片付けが進まないタイプ 
D 理想が高すぎて、結局片付けができないタイプ

これらは持って生まれた性質であり、それを変えることは難しいという。たとえば、Cタイプの人に断捨離を薦めたところで、あまり意味がないのだ。では、タイプ別にどのように対処すればよいのだろう?

3.今すぐできる、タイプ別片付け法

Aタイプの方は、基本的には片付けが得意なタイプであるが、片付けられない方ももちろんいる。このタイプは基本的に、戻す場所が細かく決まっているほうが片付けやすい。ラベリングすることで、モノの定位置を細かく決めたり、引き出しの中も細かく区切るなどきっちりとした仕組みを作ると片付けやすい。収納グッズも細かく仕切れるタイプのものが戻す時に迷わないので楽だ。

Bタイプの方は、色々な関連本を読んで情報は頭にいっぱいあるが、いざ自分がやるとなると感覚的なことが多く、理想と行動の結果の自己矛盾に陥る傾向がある。まずは、自分なりのルールを考えてみること。たとえば、下駄箱に根菜を入れたり…。一般論よりも、自分が管理しやすいことが重点を置いて、モノの定位置を設定しよう。ジッパー式の袋などを利用した収納もおススメだ。