あなたは今のお仕事の給与に不満を感じていませんか?
給与アップといってもなかなか今の環境ではむずかしそうと思っている方も多いかもしれません。
しかし、給与アップは、やり方によっては実現可能なのです。
今回は株式会社キャリ・ソフィアの代表で、キャリアカウンセラーの木山美佳さんに、給与アップの具体的な方法を教えていただきました!
20代女性事務職だけど給与アップはできる?
20代の女性で、会社の事務員というケースで考えた場合、給与アップはどのくらい期待できるのでしょうか?
木山美佳さん(以下、木山)「特に事務職系の評価はむずかしいと言われています。これまでは、多くの企業では『定量評価』といって、数値化できる指標での評価が大部分を占めていました。
一方、事務職のほとんどは、定型業務といって決まったパターンでの仕事であったり、営業職などの補助的な仕事も多く、個人のパフォーマンスを数字で表しにくいのです。
しかし最近は、定量評価だけでは不十分であるとし、評価の仕方を改善する企業も増えてきました。
具体的には、定量では評価しきれない、例えば『チームのムードメーカー』、『他者への協力』など数値では測れない、『定性評価』といわれる部分、つまり数値化できなくても、貢献できていることを評価しようという動きも出てきています。
もし入社前であれば、就職、転職しようとしている会社の人事評価制度について調べ、定性評価が採用されているか、されていればどんな項目が問われるのかなども、知っておくことをおすすめします」
定型業務の仕事をしている方は、まずは、自分の数字では計れない強みを見つけて、評価につながるように伸ばしていくのもよさそうです。
今の職場で給与アップするには?
もし、今務めている職場で給与アップを狙うなら、どのような方法があるのでしょうか。木山さんは次の方法を挙げます。
1. 資格手当をもらう
木山「社内での給与アップの方法としては、資格手当などがあります。
企業によっては、業務に必要な資格を取得すると給与に加算される制度を取り入れているところがあります。そういった制度がないか、確認してみましょう」
2. 管理職を目指して着実に昇格する
木山「管理職を視野に入れて、着実に昇格していく方法もあります。
実際、総合職と一般職が設けられている企業は、事務系の多い一般職の昇格が難しいこともあります。いまは女性活躍の流れもあり、総合職への転換を推奨している企業も多いので、職種が変わったり、転勤があったりする可能性はありますが、検討してみるのも一つの方法です」
3. 社内検定制度があれば挑戦する
木山「企業によっては、社内検定制度を取り入れているケースもあります。
厚生労働省が認めると『認定社内検定』になるということもあり、今後、導入する企業は増えていくと思われます。
もし社内に制度があるようであれば、積極的に挑戦することで昇給につながる可能性も高くなるでしょう」