待つこと5分、出てきたのは2種類のラーメンだ。「あれっ?」と思っていると、マーコ氏から「普通と、あっさりになっているけど、どっちがどっちか分かる?」との質問が。
見た目には違いが分からない・・・
ほかの家系ラーメン同様「はま家」でも麺の固さや油の量、そして味の好みを選べるようになっているのだ。さすが1つのラーメンをあらゆる角度からとらえるマーコ氏である。・・・しかしいつの間に、そんな注文をしていたのだろうか。
「あっさり」は、通常のスープだけではなく、特製のあっさりスープを合わせたダブルスープ。大久保さんも「あっさりの方は女性でも食べやすい味わいです」と言う。
そこで実際に食べ比べてみると「ふつう」の方は醤油ダシがきいていて豚骨の濃厚さを感じられた。対して「あっさり」の方はパンチが抑えられていてスルスルと食べることができる。どちらも甲乙つけがたい!
また一歩、家系ラーメンの奥深さに触れた。続いてはマーコ氏の実食。
「ふつう」の方のラーメンを食べるマーコ氏。
少し食べたところで、マーコ氏が「以前は、もう少し(濃厚な味のパンチが)ドスンとくるような、ストロングタイプでしたよね」と大久保さんに尋ねた。実はマーコ氏は以前「はま家」に来店したことがあるのだ。
マーコ氏の質問に大久保さんが「昔より、少しマイルドさを出していますね」と答えると「昔の味とは、一味、異なりますね」とマーコ氏は少し残念そうに感想を漏らした。微妙な味の違いを感じ取るのも家系ラーメンの楽しみ方の一つなのだ。
・・・と、そうこうしているうちに、ウッつんが早くも食べ終わった。一言もしゃべらないと思ったら、器にかぶりついていたのだ。
ちなみに「はま家」では「炙りチーズはま家ごはん(250円)」や「キャベチャー(150円)」なども人気だそうだ。すると「じゃあ、それも!」とやっぱりオーダーしだすウッつん。食後のデザートがなかったし仕方がない。
そこで「炙りチーズはま家ごはん」と「キャベチャー」も食べてみることにした。
とろ~りとしたチーズとご飯の相性が良く、このメニューを目的に来店してもいいような美味しさである。
「スープをかけて食べることで、2度おいしいんですよ」と大久保さんに説明されて、スープをかける。リゾット状になった濃厚なスープとチーズ、そしてご飯のコラボレーションが絶妙だ。
「キャベチャー」はビールとの相性が良い逸品だ。ラーメンを待っている間、ビールのつまみとして食べると最高だろう。
最後に、今後の目標についてお話を伺うと「現在、近所の方だけでなく遠くから来店される方もいらっしゃいます。もっと愛される店に育てていきたいですね」と大久保さんは語ってくれた。