私たちの言葉はこう聞こえている(らしい)

(まったく、男ってヤツは…)

では、どのようにしたらいろんなことが大変な妻さんに、優しくできるでしょうか。

「気合で。」

という方もいれば

「スケジュールを厳守し、システマチックに。」

なんて方もいるかもしれませんが、実は些細な小競り合いは、些細な習慣を身につけることで回避することができます。

例えば、あなたが食器洗いや洗濯といった、家事を手伝うシチュエーションを思い出してみてください。あなたはどんな言い回しでその行為をパートナーに伝えていますか?

私の場合はこうでした。

「これ、やっておこうか?」「食器、洗おうか?」「洗濯、しておこうか?」

気持ちでは良かれと思って伝えていて、あわよくば感謝してくれるに違いないと思って発していたこれらの言葉。

実はパートナーにとって、あまり気分が良いものではないことご存知でしたでしょうか。

妊娠中に然り、育児中に然り、妻さんとしては、「自分以外の個」と向き合っている状況の中で、最も身近な赤の他人であるぼくらから、これらの言葉を聞くと、

「なんで上からモノ言ってんのよ(妊娠・育児で私はこんなに忙しいのに)」

「いちいち聞かないと動けないの?(妊娠・育児で私はこんなに忙しいのに)」

と、不快に感じるらしいのです。

これは私にとって大きな衝撃でした。

私の場合、最初は言っている意味が理解できず「なんで手伝っちゃいけないんだよ!」ってよく分からないキレ方をしたことも、枚挙に暇がないくらい。

しかも私たち男性って、一度ヘソを曲げると、超頑なに、女性よりも大いにこじらせます。(私だけかもしれませんが 笑)。

そこで、魔法の言葉「ゴビニネ」

(主体性は、余裕とおもいやりを生む)

そんな方におすすめしたいのが、魔法の言葉「ゴビニネ」です。

混雑した電車で自宅と会社を往復し、社会の様々な負荷と対峙し、へとへとに疲れて帰ってきても簡単にできる「ゴビニネ」とは、パートナーとのコミュニケーションの際、特に妊娠出産育児などでパートナーに負荷がかかっている時に役立つ「話し方の極意」です。

「これ、やっておくね!」「食器、洗っておくね!」「洗濯、しておくね!」

私が伝えていた言葉とは、だいぶ違いがあることが、文章からも分かると思います。

前段の伝え方では、パートナーに対し「(やらないなら)やっておこうか?」という高圧的な感じに聞こえますし「許可を求める」言い回しになることで、相手に一手間増やしていることにもつながり、予期せず不快な思いを与えてしまいます。

「ゴビニネ」、すなわち「語尾に“ね”」を付けた言い回しをすることで、同じ意味の言葉が、どこか主体的に、そして柔らかく伝わるので、パートナーに負荷をかけない配慮がなされます。