メンバー左から示村俊人、佐藤公彦、松田栄作、原理史

2008年、結成。翌年にはオーディションライブに合格して、11年メジャーデビュー。

順風満帆かと思われたSissyの活動だったが、2枚のアルバムを残してメジャーと解約。

2014年、2015年と2度の渋谷公会堂ワンマン成功、3rdアルバム『廻ルシティ』のリリースと活動の場を移して精力的に活動するも、昨年5月には事務所との契約も打ち切られ、6月から4人だけでの活動をスタート。

“歌を大事に伝え、老若男女に愛されるバンド”を目指してゼロからのスタートを撰び、再びメジャーへと返り咲く日を夢見る彼らの本音を聞く。

メンバー同士で何度もぶつかって、なんとかワンマンに辿りついた

――まずはSissyの近況から聞かせて下さい!

原:昨年末(12月23日)、東京グローブ座でワンマンライブをなんとか成功させまして。2月24日にニューシングル「各駅停車の未来/Something New」のリリースを控えて、2月17日にO-Westで行われるリリースイベント。そして、4月3日に控えた、ワンマンライブに向けて準備をしている感じですね。

示村:昨年6月から自分たちだけで活動を始めて、12月のワンマンは新しいSissyの初戦と言えるライブで。

丸裸になったSissyがどれだけの人に応援してもらえるんだろうか? 自分たちの力だけでどこまで出来るんだろうか? と、試される場にもなって。

大変なこともあったけど、ステージからたくさんのお客さんを見た時に、本当にありがたいなと思ったし、「バンドって楽しいな!」と思って。明るい未来が見えてきた気がしましたね。

――ワンマンを経て、今の自分たちに足りないものも見えてきた?

原:見えましたね。昨年の5月までは事務所に所属していたんですが。その頃はなんというか、4人共通の敵がいたんです。

「あの人の考え方、分からないよね」って人が一人いて、みんなで文句を言うことで一致団結出来てたんですけど(笑)。4人だけになってからは、そういう相手がいないからか、メンバー内でぶつかり合うことが多くて。

「もしかして、無理やり敵を作っていたのかな?」とも思ったんです。だから、グローブ座に至るまでも何度かぶつかって、なんとかひとつの答えに辿りつけた感じで……。

示村:わりとゴリゴリだったよね、「もう、辞めっか!」みたいな(笑)。

グローブ座直前も僕が冷静さを失って、「なんだよ、やってられねぇよ!」みたいになったんです。そしたら突然、栄作が全然、議題と違った話題で割り込んできて、場の緊張がほぐれちゃって。

原:そう(笑)。3人がワンマンのことについてモメてるのに、栄作が「ちょっといいですか? 今、僕はこういうことについて悩んでて……」って、全然違う悩みを話し始めて(笑)。

示村:みんな和んじゃって、「もういいや」って(笑)。そこが栄作の良いところだけど。

松田:あははは、そうだったっけ?(笑)

――自分たちだけでやらなきゃいけなくなった時、それぞれが背負うものもあったし、責任やプレッシャーを感じていたんでしょうね。

原:はい。それぞれが得意なことをなんとなく理解してて、それぞれに任せておけば大丈夫だと思ってたはずなんですけど、それが上手くかみ合わなくて。

例えば、シメジ(示村)だったらHPの更新や、事務的なことを任せされていたんですけど……。

示村:いざ、やってみたらすごく大変でした! でも、そこで投げ出すわけにいかないし、他の人には頼れない。そこでプレッシャーやストレスも感じたし、今までそれを誰かにやってもらっていたことへの感謝も気付けたし。公彦くんなんて、なんでも出来ますよ!