三人のフォトグラファーが撮影した写真を特大パネルにして展示

CP+2016の会場で、一見、カメラメーカーのブースかと見紛うばかりの広いスペースと大きな写真パネルを展示した東芝。メモリカードやHDDなどのストレージメーカーとして出展した東芝は、同社のハイエンドメモリカード「EXCERIA PRO」を日常的に使っている谷口 京氏、山本 彩乃氏、笹口 悦民氏の三人のフォトグラファーを起用し、三人が撮影した写真をパネルにして展示。また会期中は毎日、フォトグラファーによるトークイベントを実施した。

今年、東芝は「Bringing content to life」をテーマに掲げた。メモリ事業部 メモリ営業推進統括部の高橋俊和 統括部長によると「データを保存し、価値ある情報として人々の暮らしを豊かにしていく、というコンセプトで、単なる記録ではなく、記憶として残していきたい」と思いを語った。

このメッセージや、人々の暮らしを豊かにするストレージをより身近に感じてもらうため、体感コーナーを多めに設営した。主な展示製品は、「EXCERIA PRO」シリーズ、TransferJet対応のアダプタ/メモリカード、無線LAN機能搭載SDメモリカード「FlashAir」、NFC機能搭載SDメモリカードなどだ。

「EXCERIA PRO」シリーズは、SD/CFカードとも高速転送を実現。なかでも「EXCERIA PRO SDHC/SDXCメモリカード」はUHSスピードクラスに対応し、ストレスのない4K動画撮影を可能にした。また高速インターフェイスUHS-II規格に対応。UHS-II規格対応のカメラは徐々に増えており、コーナーにUHS-II規格対応の最新カメラを展示。最新カメラに相応しいメモリカードであることをアピールした。

TransferJet対応のアダプタ/メモリカードは、近接無線転送技術「TransferJet」により対応製品を近づけるだけで、写真や動画などのデータを手軽に転送可能。デジタルカメラは日々、高画素数化、高精細化が進み、写真1枚当たりのデータ容量が大きくなってきている。その大容量のデータをTransferJetであれば手間なく転送することができる、というわけだ。

また、通信距離は約3cmと短く、第三者にデータを盗み見られる可能性が少ないというメリットもある。TransferJet搭載SDHCメモリカードを装着したデジタルカメラを、スマホやタブレット、PCなどに取り付けた対応アダプタに接触させるだけで、デジタルカメラで撮影した写真を手軽に転送できるのだ。

ブースでは、NFC対応SDメモリカードを使ったくじ引きを実施した。当たりの画像、外れの画像をそれぞれ保存したNFC対応SDメモリカードを用意し、来場者に1枚選んでもらう。選んだカードをスマホでかざすと、NFC対応SDメモリカードに保存した画像を閲覧でき、くじの結果がわかるというもの。当たりを引いたユーザーにはSDメモリカードなど豪華な景品をプレゼントするとあって、くじ引きのコーナーには長蛇の列ができていた。(BCN・山下彰子)